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彦坂尚嘉 Naoyoshi HIKOSAKAの《第163万8400次元》e-leaning ArtStudiesのブロマガ レビューを見る

New HIKOSAKA 彦坂尚嘉

  • 著者 : New HIKOSAKA 彦坂尚嘉
  • 学問・文化・芸術

キリストの受難の芸術様態の変化

芸術の様態変化の問題は、見過ごされて来たと言えます。

とは言っても、そのことを説明するのはむずかしい。例えば私の友人2人(中上清と高橋堅)は、平安時代の人間も、今の人間も、眼は2つあって鼻は一つで、何も変わってはいない。だから普遍的に同一であって、変化はないという主張をします。これに対して、変化して来ている事を見ようと言うのが、様態、あるいは状態を問題にする私の論点です。

様態という言葉は、つまり「実体」とはちがうものです。状態という言葉で言っても良いのです。つまりデカルト・スピノザ以来、事物の本質にかかわる属性と区別された、事物の様体、あるいは状態を見る視点です。
たとえばH2Oという水があります。H2Oという「実体」は変化しませんが、固体、液体、気体、プラズマという風に、様態がかわります。H2Oという水が、状態を変えて行くのです。

さて、丁寧に説明しているとたいへんなので、簡単に言います。
人間の社会は、絶対零度の状態、固体状態、液体状態、気体状態、プラズマ状態という風に、まるでH2Oが次第に温度をあげて様態を変化させて来たように、社会の結合の状態や、人間関係の状態、さらには一人の人間の状態を変化させて来たのだと、説明するのが彦坂尚嘉の考え方なのです。

このように考えると、平安時代に人間は、固体的な社会の中で、固体的な精神をもち、そして固体的な表現をしていたのだという風に考えられます。それに対して、現在の社会は、プラズマ状態になっていて、人間の精神もプラズマ化してきている。プラズマというのは、H2Oの水の分子が、温度が上がったために電離現象をおこして、陽子イオンと電子に別れて自由に飛び回っているような状態になっている。だから離婚が増えて、家族が解体して、一人暮らしが増えている。さらに人間のモラルが失われて来ていて、ミーイズムが強くなって、下層の若い人々の精神状態は精神病的な状態(キチガイ)が増えてきている。

さて、このような視点から芸術を見て、整理してみようという授業です。

まず、絶対零度の状態です。つまり物質の熱振動が小さくなり、エネルギーが最低になった状態で凍っていて、文明以前の原始性を示している美術作品です。



絶対零度のキリスト受難アート

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クレタのセオファニスによって16世紀に描かれた、正教会のイコン。アトス山のスタヴロニキタ修道院所蔵。

17941-crucifix-cross-no-20-italian-unknown-master.jpg


Author : ITALIAN UNKNOWN MASTER
Date :c. 1230
Technique :Parchment on panel, 297 x 234 cm
Type :religious
Form :painting
Location :Pinacoteca, Pisa

41248-christ-on-the-cross-unknown-master-italian.jpg

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こういう中世の時代と言うか、このような表現の様式や、それにつきまとっている堅さ、プリミティブな感覚が、絶対零度なのですが、しかし実は絶対零度というのは、そういう様式上の問題ではなくて、温度というか、原始性なのですが、なかなか分かってはもらいにくいかもしれません。ここではとにかく、古い美術の中にあるものと、一応の理解をしてください。本当は今もあるものなのです。それは原始的な生物のはずであるウイルスやバクテリアなどが、現在も元気に活動しているのに似ています。原始的なものは生物で見れば消えているどころか、ゴキブリのように繁殖し続けているのです。それは人間の表現や芸術も同様であって、原始的な様態を持つ表現は、今日でも活発に制作され続けているのです。

実例を一つ挙げておきます。ゴーギャンの作品です。これは《第6次元 自然領域》の絶対零度の美術です。

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【つづきはブロマガ会員の記事になります。固体美術、液体美術、プラズマ状態のキリストの受難美術を集めて解説しています。芸術における様態の問題を理解してくださればと思います。ご加入ください。ご参加のお名前はまったく彦坂には分かりません。】

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