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2012-07

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1960年~(1969年)の美術/最後のアートスタディーズ - 2012.07.05 Thu

1960年~(1969年)の美術

1960年には安保闘争があって、デモ隊が国会を取り囲んだ。この年にネオダダイズム・オルガナイザーズが結成されている。

 20世紀はじめのダダイストのクルト・シュヴィッタースに影響されのは、アメリカのロバート・ラウシェンバーグとジャスパー・ジョーンズのネオダダであった。これに影響された中心にいたのは吉村益信で、彼は神風特攻隊に志願した生き残りであった。他には篠原有司男、赤瀬川原平、荒川修作らであった。

 その思想は、「戦争で物事はひどい混乱に陥った。アカデミーで習ったことは役に立たなくなったように思え、役に立つ新たな考えはまだ準備されていなかった…すべては崩壊し、その破片の中から新しいものが生まれてこなければならなかった」というシュヴィッタースの考えに対応するものを持っていた。それは「真摯な芸術作品を踏みつぶしていく20.6世紀の真赤にのぼせあがった地球に登場して我々が虐殺をまぬがれる唯一の手段は殺戮者にまわることだ」という吉村らのマニフェストに良く現れている。

 このネオダダの流れは63年ごろに活発に活動したハイレッドセンターによってさらに過激化する。中西夏之、高松次郎、赤瀬川源平らだが、赤瀬川は模型千円札をつくって逮捕され、千円札裁判を引き起こすことになる。
 
 既成の《芸術》が破壊されてしまったとする《反芸術》の認識の根底にあるのは2回にわたる世界大戦と原爆の登場。そして東西冷戦の状況、さらにはベトナム戦争であった。

 《反芸術》の流れは、60年代後半になると、1970年安保反対運動の全共闘運動と重なりながら、「もの派」の《非芸術》や、さらに過激化したアラン・カプローの《無芸術》の主張。そして峯村敏明が翻訳したアラン・ジェフロアの『芸術の廃棄』へと展開して、事実上モダンアートの芸術の自己否定の運動は終局点に到達する。
 
 刀根康尚、宮本隆司、藤倉陽子(石内都)、山中信夫、米津知子、堀浩哉、彦坂尚嘉ら、1969年結成のBIKYOTO(美共闘/美京都)は、この年に翻訳された「哲学の終焉、そして芸術の始まり」というジョセフ・コスースの「芸術というのは意味をつくるものです。そういった意味で、芸術家は単に材料を使うのではなくて、意味を構築するような構造とかかわってゆく」という主張に影響を受けたものであった。モダンの芸術の崩壊の境目に位置して、新しい意味としての芸術の再生を思考する闘争であったと言えるだろう。
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New HIKOSAKA 彦坂尚嘉

Author:New HIKOSAKA 彦坂尚嘉
彦坂 尚嘉(ひこさか なおよし、1946年6月26日 - )は、 美術家。立教大学大学院特任教授。日本建築学会会員。日本ラカン協会会員。気体分子ギャラリーを主催。

【著書/出版】『反覆/新興芸術の位相』(74年、田畑書店)、『死に対抗する力』(91年、ギャラリーKURANUKI)、『リノメランコリア』(94年、岡部版画工房)、共著『リベーションの現場』(05年、彰国社)、共著『メディアと精神科医』(05年、批評社)。共著編『皇居美術館空想』(08年9月朝日新聞社)。『彦坂尚嘉のエクリチュール』(08年、三和書籍)、共著『3・11万葉集 復活の塔』(2012年、彩流社)

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