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制作概念の転換? - 2011.09.28 Wed

ネガデスさんからコメントをいただきました。

ここまでの巨大な壁面をたった1日で描くという事、とてもドラマティックで感動しました。ある大手のギャラリストが「若い作家で広い面積を任せても、対応出来る人間が少なくて困る」と嘆いていた事を思い出しました。


大きい画面を早くに描くということは、実はそれなりに追求してきたことでした。2003年年に越後妻有トリエンナーレ以降の試みでした。続きは後で書きます。


と書いて、時間が経ってしまったので、ブログを新たにします。

ネガデスさん、コメントありがとうございます。
自分でも一日で描けるとは思っていなかったので、この仕事は、大きな転換になったと思います。
それまでの制作という概念が、根本的に変わってしまったようにおもえるのです。

南相馬の壁画と大きく違うのは、下地に木目があるかないかでした。
木目があると、第1次元から第2300次元までが、すでに出ています。
新港村の壁画は、合板に白い塗装がされているので、第6次元しかありません。
これをどうするのか?
まず、下地つくりとして、色鉛筆と、明灰色で、2本の線を規制されたオートマティズムで引いて、
第1次元から第2300次元までを作ります。
この場合、2本の線、2色ということが重要で、たった二つで、第1次元から第2300次元までが生まれます。

この2300次元の下地の上に、絵文字を描くという2重性で、作品を成立させました。

作品そのものは超次元から6400次元までどころか、その倍の12800次元という地球のマグマまでの視野、さらにはその倍の25600次元という宇宙意識まである作品になりました。2重性を使うだけで、簡単に早く超多層的な構造が作り出せるということ実現したのです。それは一つの達成ではあるのです。一方で、そうした超多次元の作品を多くの人は嫌いで、泥臭いものと感じるということも知っているし、その理由も理解はできるようになってきているのですが、私の人生にとっては、この超多次元の作品制作が、欲望であったし、目的であったのです。

芸術やアートの問題を、世界と向き合って認識する行為と考える私のようなスタンスのアーティストにとっては、この新港村での制作は、自分自身の探求が目標に達してしまって、その限りでは終わってしまったということができます。

しかし芸術やアートそのものを構成する要素は多くて、別の角度から見れば、課題や、解決していない問題はたくさんあります。その代表的なものが、芸術やアートを社会的出来事として、社会性の視点だけでとらえる見方です。この社会性という視点で見ると、超次元から6400次元まである作品というのは、社会的には評価されないものなのです。

社会的な視点から芸術を考えると、まずは第6次元だけの単層の作品が、社会的なのです。

さらには第1位次元だけの作品が重要です。ともあれ、超多次元の作品ではなくて、単層性、あるいはそれに近いものが、社会的には重要で歓迎されるのです。なぜなら社会の基盤は6次元の単層性と、その6次元の単層性を抑圧する第一次元の2層が基本でできているからです。つまり超次元から6400次元まである超多次元なものは、文明的ではないものとして社会的には排除されるものなのです。
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● COMMENT ●

彦坂様


>南相馬の壁画と大きく違うのは、下地に木目があるかないかでした。

そうですね。今回は完全な白の巨大壁面で、しかも24時間で描かなくてはならないという、画家としての究極的な難題に、若い仲間達の協力を得て取組んでいくドラマは圧巻でありました。一つの目標に達したと仰る通り、大作映画を鑑賞したような充実感がこちらにも伝わりました。


>私の人生にとっては、この超多次元の作品制作が、欲望であったし、目的であったのです。

3.11以後、アーティスト彦坂さんの超多次元の発見と、
今回の仕事の巡り合わせのタイミングは運命的なモノを感じます。

>なぜなら社会の基盤は6次元の単層性と、その6次元の単層性を抑圧する第一次元の2層が基本でできているからです。つまり超次元から6400次元まである超多次元なものは、文明的ではないものとして社会的には排除されるものなのです。

ゼロ年代以降は「アーカイブの時代」と呼ばれます。古き良きものを再度見直していく、文明の洗い直しの時代になっているのですね。その意味で、過去に忘却された映画や音楽などをブログで再評価していく彦坂さんの芸術活動は、これこそが文明的で意味のある事だと私は思います。


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New HIKOSAKA 彦坂尚嘉

Author:New HIKOSAKA 彦坂尚嘉
彦坂 尚嘉(ひこさか なおよし、1946年6月26日 - )は、 美術家。立教大学大学院特任教授。日本建築学会会員。日本ラカン協会会員。気体分子ギャラリーを主催。

【著書/出版】『反覆/新興芸術の位相』(74年、田畑書店)、『死に対抗する力』(91年、ギャラリーKURANUKI)、『リノメランコリア』(94年、岡部版画工房)、共著『リベーションの現場』(05年、彰国社)、共著『メディアと精神科医』(05年、批評社)。共著編『皇居美術館空想』(08年9月朝日新聞社)。『彦坂尚嘉のエクリチュール』(08年、三和書籍)、共著『3・11万葉集 復活の塔』(2012年、彩流社)

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