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Aさんの個人的リクエストによる芸術分析 - 2011.11.13 Sun

Aさんからのリクエストがあったので、
作品の芸術分析と、それに関連した話を書きます。

芸術分析というのは、フロイト/ラカンの精神分析をふまえたのもので、
アーティストにとっての精神分析=批評であると言えます。

人間は自分自身の顔を直接には見ることが出来ないのですが、それはアーティストの作品についても言えます。アーティストは自分で作品をつくっているにもかかわらず、その作品を客観的には理解できません。そこで批評=芸術分析が必要なのです。

しかし楽しみで制作しているアーティストにとっては、作品は趣味です。趣味に批評=芸術分析は必要では無いのです。プロのアーティストにだけに批評=芸術分析が必要です。

しかしだからといって、彦坂尚嘉の言う芸術分析と、日本社会の現代美術界の価値基準はずいぶんと違うものです。日本の常識は世界の非常識と言いますが、日本社会は1940年代にファシズム化することによって、自閉した価値観の世界になっているので、日本には日本主義に同化した表現が求められています。

ですから日本社会において評価を受けたい人に、彦坂尚嘉の芸術分析がどこまで役に立つかは、疑問かもしれません。芸術分析自体は、精神分析同様に疑似科学であるという批判を受けるかもしれませんが、彦坂尚嘉としてはフッサールを尊敬してきているので《厳密な学問としての芸術》をめざしています。ですので、日本主義の世間体アートもまた芸術分析の大きなテーマですので、これへの適応の問題も視野には入れていますので、一方的に日本主義世間体アートを排除するものではありません。日本主義世間体アートの基本は、フッサールの言う《自然的な態度》による美術なのです。
 つまり反省的な哲学的な視野による芸術を,日本主義は追究していないのです。

つまりアーティストというのは、ある種の精神の病にかかっていて、それだからこそアーティストなのです。
人類が作り出したエジプト文明以来の文明というものは、識字革命による疎外であります。

農業革命による疎外1・・・《象徴界》・・・言語/宗教・宗教哲学。
つづいて産業革命による疎外2・・・《現実界》・・・数学/単純系科学・自然物理科学
情報革命による疎外3・・・《サントーム》・・・コンピューター/複雑系科学・情報科学

現在の日本の現代アートは、原始状態に回帰して、《想像界》・・・工芸、イラストレーション、装飾性に基盤を置く原始美術を強く肯定しているように見えます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
《象徴界》《現実界》《サントーム》の疎外に、さらに各社会による疎外が重なります。日本社会は日本主義による非常に強力な排除システムをもった柔軟性と多様性を欠いたシステムですので、この排除によって苦しんでいるアーティストもたくさんおられると思います。彦坂尚嘉が、溺れる者は藁をもつかむ、という意味での藁として役にたつとしたら、それは日本の現代アートの《第6次元 自明性領域》の強力な単層排除システムにはじき飛ばされている《超次元》のアーティストたちに対する救済としてです。

現実に日本現代アートの評価される作家になることには、まったく役に立つとは思いませんが、《真性の芸術》との関係性においては、苦しみを減らす役に立つことは出来ます。それは時間つぶしと、気晴らし程度には役にたつものです。人間が生きていくのはたいへんですから、気晴らしもまた重要なのです。

この文明と社会からの疎外との確執による本来性の復権を作品上で行うのが芸術であるのです。
それ故、アーティストというのは、深く病み、そして苦しむ中から表現を成し遂げていきます。

精神分析と同様に、芸術分析をうけることで、事実を対象化し、意識化することで、固着から相対的に自由になって、より高度の表現に成長していくことのきっかけを提示することが芸術分析の一つの臨床的な目的であります。

アーティストというものは、芸術そのものが分からないことからの苦しみも深いのです。ですから、その面では彦坂尚嘉の芸術分析は、一つの正面からの提示として役に立つはずであると思います。

個人教授としての芸術分析を行います。

また、スカイプによる直接の相談にも、芸術分析後には応じます。

しかし、あくまでも精神分析同様の限界はあって、完全な治癒などというものはあり得ません。むしろ自分自身のままに生きて制作していくことの補助として役立つはず程度のものです。

完全な救済を断念することこそが、救済の道なのです。むしろ今日は《サントーム》への還元という新しい次元と、そこでのミッションの追及に可能性を見いだしますので、その辺のお話を伝導できればと思います。

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New HIKOSAKA 彦坂尚嘉

Author:New HIKOSAKA 彦坂尚嘉
彦坂 尚嘉(ひこさか なおよし、1946年6月26日 - )は、 美術家。立教大学大学院特任教授。日本建築学会会員。日本ラカン協会会員。気体分子ギャラリーを主催。

【著書/出版】『反覆/新興芸術の位相』(74年、田畑書店)、『死に対抗する力』(91年、ギャラリーKURANUKI)、『リノメランコリア』(94年、岡部版画工房)、共著『リベーションの現場』(05年、彰国社)、共著『メディアと精神科医』(05年、批評社)。共著編『皇居美術館空想』(08年9月朝日新聞社)。『彦坂尚嘉のエクリチュール』(08年、三和書籍)、共著『3・11万葉集 復活の塔』(2012年、彩流社)

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