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自殺した美術家の作品に見る崩壊 (1)・・・清水誠一と鴨居玲 - 2011.12.10 Sat

以下は、2011年12月11日(日) 10:00-10:45に、日本ラカン教会の日本 ラカン協会第11回大会で発表したものです。ラカンの思考を背景にして、ラカンの用語を言語判定法として使用しているものです。当初は、自殺と、《象徴界》の崩壊が、明確にできると思っていたのですが、実際に自殺したアーティストの作品を言語判定法で見る限り、そうした例は、石田徹也が《現実界》の絵を描いていると言うことに見られるくらいでした。

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人間はいくのもの矛盾の中で生きていますが、その一つが死でありましょう。死と言っても老衰や病死、そして事故死というものと、自殺はちがった様相を呈します。

画家の自殺をあつかって、その死に関連するかに見えるような絵画表現を考察することで、自殺に至る精神のありようの一端を示せればと思います。

清水誠一

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清水誠一と言う画家は、私の友人でありました。生まれたのは1946年昭和21年で、私と同じ年の生まれです。ですので初期の作品から発表を見てきています。自殺したのは 2010年12月7日です。コンクリート・ブッロックに鉛筆でドローイングした作品で1977年にパリ青年ビエンナーレ展への参加した現代美術の作家ですが、1991年のソヴィエト崩壊後に、いわゆる現代美術や抽象美術、前衛美術が終わってしまうと言う状況を体現していった作家で、晩年は具象画に回帰していました。

Mark Painting-1976

Mark Painting1976 

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お通夜に出席しましたが、アトリエに残された最後の作品3点は、崩壊状況を示している作品で、彦坂尚嘉の言語判定法によるアートの格付けでは《第16次元 崩壊領域》というものでした。

img20100728215549_20111210124410.jpg
最後の3点の作品のひとつ

彦坂尚嘉責任のの言語判定法による[清水誠一の最後の作品]芸術分析

アヴァンギャルドアートでは無い。
伝統的芸術である。
現代アートではない。

《想像界》の眼で《第16次元》のデザインエンターテイメント
《想像界》の眼で《第16次元》のデザインエンターテイメント
《想像界》の眼で《第16次元》のデザインエンターテイメント

《想像界》《象徴界》《現実界》の3界がある多層的芸術。ただし《サントーム》はない。
固体/絶対零度の2つの様態の芸術。したがってプラズマ/気体/液体の3つの様態は無い。

《シリアスアート》である。《気晴らしアート》では無い。
《ハイアート》である。《ローアート》が無い。

シニフィエとシニフィアンの両面をもつ芸術。

理性脳と原始脳性の両面のある芸術。

《原始平面》の作品
ペンキ絵
【B級芸術】。

《原芸術》《芸術》《反芸術》《非芸術》《無芸術》《世間体のアート》《形骸》《炎上》《崩壊》の概念梯子がない。

《原デザイン》《デザイン》・・・の概念梯子が有る。

《原大衆芸術》《原イラストレーション》《原シンボル》の概念梯子が有る。

《原-装飾》《装飾》・・・の概念梯子が無い。。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
《原-工芸》《工芸》が無い。

キッチュであって、《真性の芸術》ではない。

芸術空間の意識の大きさが《村》である。

鑑賞構造が無い。《愛玩》《対話》《驚愕》《瞑想》《信仰》《総合》のすべてが無い。

情報量が0である。
クリエイティヴでは無い。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
情報量がゼロであるものを初めて見つけた。


img20100517224520_20111210124409.jpg
最後の3点の作品のひとつ 《第16次元 崩壊領域》の作品

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最後の3点の作品のひとつ 《第16次元 崩壊領域》の作品

最後の作品が崩壊領域の絵になっていることを分かっていただくために、その前の《第1次元 社会的理性領域》の作品と並べますので見比べてください。

清水誠一16次元/1次元

《第16次元 崩壊領域》    《第1次元 社会的理性領域》


最後の崩壊領域の作品は、背景が不思議な様相を持っています。水が滝壺に流れ落ちていくかのような、そんな感じの背景になっています。

img20100622160032_20111210124410.jpg

img20100517224520_20111210124409.jpg

img20100728215549_20111210124410.jpg

《第16次元 崩壊領域》の作品は、自殺間際にだけ描かれているわけではありません。
それ以前にも死に臭いのする作品を描いていました。

img20060926212011.jpg

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img20071027213648.jpg

2006.jpg

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

鴨居 玲

次に挙げるのは、鴨居 玲という画家です。
1928年昭和3年生まれで、1985年昭和60年9月7日に、57歳で自殺しています。

戦後の1946年 金沢市立金沢美術工芸専門学校(現在の金沢美術工芸大学)に入学して、洋画家の宮本三郎に師事しています。そして1950年 団体展の二紀会同人に推挙されています。1958年、ついで1964年に渡欧しています。1968年に妹のデザイナー鴨居羊子の紹介で知り合った司馬遼太郎と交友
しています。1969年に安井賞を受賞して、1971年から3年間はスペインにアトリエをかまえて制作に没頭しています。1985年、神戸の自宅で排ガスで自殺しています。創作に行き詰まり、たびたび自殺未遂を繰り返した末の死であったということです。

その作品を見ると、死へと傾斜する傾向の強いものがあります。

1982watashi.jpg

01.jpg


syaberu1980.jpg

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 出を待つ(道化師) ]1984年


自殺した1985年の自画像は、特に強く死を予感させますが、この作品も彦坂尚嘉の言語判定法による分析ですと、《第16次元 崩壊領域》の作品です。

肖像1985年

彦坂尚嘉責任のの言語判定法による[鴨居玲の最後の作品]芸術分析

アヴァンギャルドアートで有る。
伝統的芸術ではない。
現代アートである。

《想像界》の眼で《第16次元》の《真性の芸術》
《想像界》の眼で《第16次元》の《真性の芸術》
《想像界》の眼で《第16次元》の《真性の芸術》

《想像界》《象徴界》《現実界》の3界がある多層的芸術。ただし《サントーム》はない。
固体/絶対零度の2つの様態の芸術。したがってプラズマ/気体/液体の3つの様態は無い。

《シリアスアート》である。《気晴らしアート》では無い。
《ハイアート》である。《ローアート》が無い。

シニフィエとシニフィアンの両面をもつ芸術。

理性脳と原始脳性の両面のある芸術。

《透視画面》の作品
オプティカルイリュージョンの作品
【A級芸術】。

《原芸術》《芸術》《反芸術》《非芸術》《無芸術》《世間体のアート》《形骸》《炎上》《崩壊》の概念梯子が有る。

《原デザイン》《デザイン》・・・の概念梯子が無い。

《原大衆芸術》《原イラストレーション》《原シンボル》の概念梯子が無い。

《原-装飾》《装飾》・・・の概念梯子が無い。。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
《原-工芸》《工芸》が無い。

《真性の芸術》であって、キッチュではない。

芸術空間の意識の大きさが《近代国家》である。

鑑賞構造が有る。《愛玩》《対話》《驚愕》《瞑想》《信仰》のすべてが有る。

情報量が100である。
クリエイティヴである。


格付け 表1

格付け 表2-2
格付け 表2

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New HIKOSAKA 彦坂尚嘉

Author:New HIKOSAKA 彦坂尚嘉
彦坂 尚嘉(ひこさか なおよし、1946年6月26日 - )は、 美術家。立教大学大学院特任教授。日本建築学会会員。日本ラカン協会会員。気体分子ギャラリーを主催。

【著書/出版】『反覆/新興芸術の位相』(74年、田畑書店)、『死に対抗する力』(91年、ギャラリーKURANUKI)、『リノメランコリア』(94年、岡部版画工房)、共著『リベーションの現場』(05年、彰国社)、共著『メディアと精神科医』(05年、批評社)。共著編『皇居美術館空想』(08年9月朝日新聞社)。『彦坂尚嘉のエクリチュール』(08年、三和書籍)、共著『3・11万葉集 復活の塔』(2012年、彩流社)

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