topimage

2017-08

スポンサーサイト - --.--.-- --

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ヴェルーシュカ/《現実界》と《サントーム》(加筆2) - 2012.03.27 Tue

ヴェルーシュカ


ヴェルーシュカは1939年生まれのドイツ人。
'60年代を代表するスーパーモデルです。

スーパーモデルというのは、数百万ドルの報酬をとる有名モデルです。


20090422130359.jpg

o0300030210597083925.jpg


o0291040010969279789.jpg

ヴェルーシュカは、スーパーモデルといっても、《第1次元 社会的理性領域》から《第50次元》の美人で、典型的な近代の上部構造に適応した美人です。

今日の眼で見ると、あまりに普通の美人で、凡庸で退屈な美人に見えますが、彦坂尚嘉の言語判定法では《現実界の美人》と分類されます。つまり近代美人の代表的な一人だったのです。

しかし《現実界》だけではなくて、《想像界》《象徴界》《現実界》の3界を持つ人でした。
ただ美しい《想像界》だけの人格をもつ普通のモデルではなかったのです。

昨年の2011年、歳をとって71歳になっても、ヴェルーシュカは、ファッションモデルとしてロンドンで行われたジャイルズの 春夏コレクションに登場したのです。

20101211015934.jpg

《想像界》《象徴界》《現実界》という3界の精神を持つヴェルーシュカは、並のスーパーモデルではなかったということが、その後の展開でもしめされます。そのひとつは女優としての登場です。

イタリアの1960年代の代表的な映画監督ミケランジェロ・アントニオーニの映画『 Blow Up(邦題:欲望)』に、ヴェルーシュカは出演して話題になります。

20101210144312.jpg

veruschka14.jpg



この1966年の映画を私は当時、封切りで映画館で見ています。しかし当時の私は未熟で、そんなには面白くなかったのです。

YouTube画像で今見直して言語判定法で芸術分析すると、《第1次元 社会的理性領域》から《第50次元》の典型的な近代のハイアートの枠組みの映画なのです。だからこそミケランジェロ・アントニオーニの映画は社会的な評価は高くて、最後の巨匠と呼ばれます。

しかし今日の眼で見ると、それだけではなくて《サントーム》性を持つ映画であることが特筆されるべきものとしてあります。つまり当時高い評価を得るだけの新しさが、《サントーム映画》という新しいリテラシー段階の表現としてあったのです。

この映画の音楽は、ハービー・ハンコックが担当しています。私はハービー・ハンコックは好きなのです。この1966年の映画の中ではまだおとなしくて、ここでも《第1次元 社会的理性領域》から《第50次元》の近代のハイアートのジャズに過ぎ無く聞こえますが、それを超えた新しさがあります。

それが《サントーム》性をもったジャズという性格です。そこことは、マイルス・デイヴィスのジャズにはなかったリテラシーの新次元なのです。ハービー・ハンコックは、マイルス・デイビス・クインテットのメンバーとして出てきますが、マイルス・デイヴィスの《現実界のジャズ》を超えて、《サントームのジャズ》を作り出すのです。この両者を聞き比べてください。


マイルス・デイビス・クインテット《第1次元 社会的理性領域》から《第50次元》の《現実界のジャズ》
ピアノを演奏しているのはハービー・ハンコック。


ハービー・ハンコック《第1次元 社会的理性領域》から《第50次元》の《サントームのジャズ》


今日では《サントーム芸術》は、数多くありますが、その出現の原点を追いかけているのですが、美術作品ではコスースが大きくあると思いますが、音楽では、もしかするとハービーハンコックの音楽であるのかもしれません。

現実界の芸術を高く評価する人からは、サントーム芸術というのは通俗に聞こえるかもしれません。その気持ちは分かりますが、サントーム芸術というのは、実は現実界の芸術の否定に成立するものなのです。

さて、この映画『 Blow Up(邦題:欲望)』の中ではヤードバーズの演奏が見られます。

ヤードバーズの「Stroll On」《第1次元 社会的理性領域》から《第50次元》の《現実界のロック》

ハービーハンコックの音楽が《サントーム》であるのに対して、ロックは、まだこの時には《現実界》に留まった遅れた音楽であったのです。ロックが《サントーム》というリテラシーに移行するのはレッドツッペリンからかもしれません。

レッドツッペリン 《超次元》~《第100次元》 サントームのロック

レッドツッペリンの音楽を単なる商業主義化ととらえるのは間違っています。《現実界》から《サントーム》へと、時代のリテラシーは動いていくのです。

レッドツッペリンの音楽はすばらしいものではあるのですが、しかし 《超次元》~《第100次元》までしかなくて、近代芸術のハイアートとローアートの両者を合わせた《超次元》~《第100次元》の枠組みの内側にあります。この枠組みの外に広がる《第101次元》~《第163万8400次元》は切り捨てられているのです。

しかもレッドツッペリンの音楽は芸術ではありません。実体的な音楽ですので、エンターテイメントであるのです。それだけではありません。これだけ豊かな音楽であるにもかかわらず、《原-音楽》性はありません。つまり《真性の音楽芸術》ではないのです。

この限界を超えるのが、次に出てくるブラックサバスなのです。
ロックのブラックサバスの前に、このバンドネームの原点である1963年のマリオ・バーヴァ監督ホラー映画の『ブラックサバス』を見てください。


映画『ブラックサバス』は、《第41~50次元》の《想像界》の映画。しかも固体(=前近代)の下の下の映画。

映画は《下の下》という悪趣味で、前近代の《想像界》の映画にすぎなくて、低俗なものです。しかしロックバンドのブラックサバスの音楽には《原-音楽》《原-芸術》性があります。しかも《サントーム芸術》なのです。そして様態は《プラズマ》であって、現代の音楽であったのです。


ブラックサバス 《超次元》~《第1634800次元》の音楽。《原-音楽》《原-芸術》性がある《真性の芸術》《現実界》のロック音楽ではなくて、《サントーム》のロック音楽である。プラズマ音楽
 
「ブラックサバス」と言うネーミングや、おオジー・オズボーンのヴォーカル、そしてトニー・アイオミのギターの重低音が指し示していったのは、《超次元》~《第163万4800次元》という人原精神の闇の深さであったのです。それは近代の啓蒙主義的な理性が切り捨てようとした人間の闇だったのです。この闇を直視することで、ブラックサバスにおいて、ロックは《真性の芸術》に回帰するのです。

「回帰」と言っているのは、ロックの元祖が誰であるかを考えないと出ない言葉なのですが、彦坂尚嘉のロック史観では、リトル・リチャードこそが、ロックの元祖の、少なくとも重要な一人なのです。



リトル・リチャード『Lucille』《超次元》~《第1634800次元》の音楽。《原-音楽》《原-芸術》性がある《真性の芸術》。《現実界》の音楽ではあるが、しかし《サントーム》の音楽ではない。気体音楽。

つまりリトル・リチャードと、ブラックサバスの関係は、
現実界のロック音楽から、サントームのロック音楽への移行だったのです。同時に気体芸術から、プラズマ芸術への様態変化であったのです。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
さて、Kさんから次のようなメールをいただいた。

To.彦坂先生

ご無沙汰しております。Kです。

ネットをうろうろしてましたら、
下記のブログでなんとも印象的な写真を見つけました。
http://plaza.rakuten.co.jp/ekatocato/3002

上記ブログの写真が私的には面白く感じました。

そこで彦坂先生が批評されたら、どうなるんだろうか?と
思いメールいたしました。


お忙しい中とは思いますが
可能でしたら批評してみていただくことは
できませんでしょうか?


以上、よろしくお願いいたします。

このKさんのリクエストの内容が、ヴェルーシュカはアーティストとしても登場した時代の作品なのです。

以下の情報出典:http://plaza.rakuten.co.jp/ekatocato/3002


000veruschka7.jpg

veruschka3.jpg

veruschka19.jpg

000veruschka5.jpg

00veruschka5.jpg

veruschka16_20120327152613.jpg

作品的にはヴェルーシュカの作品は《第8次元 信仰領域》のデザインです。しかも絶対零度の様態の、原始美術なのです。
日本には、岡本太郎の『重工業』以降、こうした作品はたくさんあって、こうした絶対零度のものを芸術であると錯誤するのです。
スーザンソンタッグの批評は読んでいませんが、私のヴェルーシュカに対する評価は低いものです。上中下という3段階の分類で言えば《下》の美術でしかないものであると思います。



【参考:芸術分析】


彦坂尚嘉責任の[ハービーハンコックのBlow UP]に対する言語判定法による芸術分析


アヴァンギャルドな音楽では無い。
伝統的な音楽でもない。
現代の音楽である

《想像界》の眼で《第1~50次元》の《真性の芸術》
《象徴界》の眼で《第1~50次元》の《真性の芸術》
《現実界》の眼で《第1~50次元》の《真性の芸術》

《想像界》《象徴界》《現実界》、さらに《サントーム》がある4界の音楽。

ハービーハンコックの音楽は《サントーム》の音楽なのです!

上中下で言うと、特上の音楽。

《プラズマ》の様態の音楽。したがって絶対零度/固体/液体/の3つの様態は無い。

《シリアス音楽》である。
《気晴らし人格》では無い。

《ハイアート的音楽》であって、《ローアート的音楽》ではない。

シニフィエ的音楽と、シニフィアン的音楽の同時表示。

理性脳と、原始脳の両面のある音楽。

《透視的音楽=文明的な音楽》では無い。
《原始的音楽》ではない。

【A級的音楽】。

《原芸術》《芸術》《反芸術》《非芸術》《無芸術》という概念梯子がある。

《世間体の芸術》はある。

《原-総合芸術》《総合芸術》の概念がある。《反-総合芸術》・・・といった概念もある。


《原デザイン的音楽》《デザイン音楽》・・・の概念梯子が無い。

《原大衆音楽》《原イラストレーション音楽》《原シンボル的音楽》の概念梯子が無い。

《原-装飾音楽》《装飾音楽》・・・の概念梯子が無い。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

《原-工芸音楽》《工芸》が無い。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

《真性の人格》ではなくて、キッチュ人格である。

人格空間の意識の大きさが《近代国家》である。

鑑賞構造が無い人格。

情報量が100ある人格。
クリエイティヴでは無い。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

彦坂尚嘉責任の[ヴェルーシュカ]に対する言語判定法による芸術分析


アヴァンギャルドな美術である。
伝統的な美術ではない。
現代のアートである

《想像界》の眼で《第8次元》の《デザイン》
《象徴界》の眼で《第8次元》の《デザイン》
《現実界》の眼で《第8次元》の《デザイン》

《想像界》だけの美術。《象徴界》《現実界》《サントーム》は無い。

上中下で言うと、下の美術。

《絶対零度》の様態の美術。したがって固体/液体/気体/プラズマの3つの様態は無い。

《気晴らし美術》である。
《シリアス美術》では無い。

《ローアート》である。《ハイアート》では無い。

シニフィエ的美術である。シニフィアン的美術ではない。

理性脳の美術である。原始脳の美術ではない。

《原始的美術》である。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
理性脳で作られた《原始的美術》である、というのは矛盾に見えるが、
そうした美術なのである。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

《透視的美術=文明的な美術》では無い。

【B級美術】。

《原芸術》《芸術》《反芸術》《非芸術》《無芸術》という概念梯子が無い。

《世間体の芸術》はある。

《原-総合芸術》《総合芸術》の概念が無い。《反-総合芸術》・・・といった概念も無い。


《原デザイン的美術》《デザイン美術》・・・の概念梯子がある。

《原大衆美術》《原イラストレーション美術》《原シンボル的美術》の概念梯子がある。

《原-装飾美術》《装飾美術》・・・の概念梯子がある。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

《原-工芸美術》《工芸美術》がある。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

《真性の芸術》ではなくて、キッチュである。

美術空間の意識の大きさが《近代国家》である。

鑑賞構造が無い美術作品。

情報量が100ある美術。
クリエイティヴでは無い。

スポンサーサイト

● COMMENT ●

取り上げていただき、ありがとうございました。

>理性脳で作られた《原始的美術》である、
>というのは矛盾に見えるがそういう美術

という言葉、なるほどと思いました。

批評ありがとうございました。


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://kb6400.blog38.fc2.com/tb.php/396-8baecf2d
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FUKUSHIMA ARTについて(1/4) «  | BLOG TOP |  » 新入社員の参加

ブロマガ

月刊ブロマガ価格:¥ 6400

紹介文:

ブロマガ記事一覧

ブロマガを購入する

購入したコンテンツは、期限なしに閲覧いただけます。

プロフィール

New HIKOSAKA 彦坂尚嘉

Author:New HIKOSAKA 彦坂尚嘉
彦坂 尚嘉(ひこさか なおよし、1946年6月26日 - )は、 美術家。立教大学大学院特任教授。日本建築学会会員。日本ラカン協会会員。気体分子ギャラリーを主催。

【著書/出版】『反覆/新興芸術の位相』(74年、田畑書店)、『死に対抗する力』(91年、ギャラリーKURANUKI)、『リノメランコリア』(94年、岡部版画工房)、共著『リベーションの現場』(05年、彰国社)、共著『メディアと精神科医』(05年、批評社)。共著編『皇居美術館空想』(08年9月朝日新聞社)。『彦坂尚嘉のエクリチュール』(08年、三和書籍)、共著『3・11万葉集 復活の塔』(2012年、彩流社)

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

未分類 (85)
6次元アートの限界 (0)
ポストモダンのアメリカ美術 (11)
気体分子ギャラリー (34)
アートスタディーズ163万8400次元 (97)
映画 (31)
日記 (54)
音楽 (84)
海外の《超次元》アーティスト (4)
訃報 (4)
《第6400次元》真性の芸術 (5)
喜劇 (3)
彦坂尚嘉 の作品 (15)
状況と変動 (134)
告知 (81)
作品の発表 (6)
美術系ラジオ (33)
顔 (6)
人間の研究 (35)
芸術分析 (22)
皇居美術館 (0)
自殺 (2)
アニメーション (2)
味覚 (0)
歴史 (3)
復刻:『美術評論』 (1)
独裁者 (1)
第51200次元 (1)
建築系美術ラジオ/建築系美術ラジオ (3)
建築 (6)
美術テレビジョン (4)
オークション (53)
ギャラリーショップ (0)
ウェブショップ (1)
絵画論 (3)
固体の美術 (1)
特上のラップ (3)
異端美術研究会 (1)
アート論 (3)
反復-2007 (0)

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。