topimage

2017-09

スポンサーサイト - --.--.-- --

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

人の災難で金を儲けるんですか? - 2012.04.01 Sun

コメント欄で、次の様なご意見をいただきました。

人の災難で金を儲けるんですか?

この作品や、南相馬の壁画、さらには『3.11万葉集:復活の塔』(彩流社)を出して、私が金を儲けていると思っているのですか?

儲かるはずがありません。しかも彩流社の印税は3人で10万円です。一人10万円ではなくて、3人で10万円ですから、一人3万3000円です。しかも私の労働量は圧倒的に多いのです。カラー頁はすべて彦坂尚嘉が制作し、割り付けてデジタルの完全原稿を制作しています。3万3000円ではまったくの大赤字であって、しかもそのほとんどを被災者に寄付しているのですよ。南相馬とのあいだを往復する高速代とガソリンでいくらかかると思っているのですか。
 壁画にしても、4メートルの10メートルの4面を描いて、それはボランティアですよ。被災者用の仮設の集会場の壁に展示した5点のログペインティングに至っては、まったく無賃ですよ。

もっとも国際交流基金からは2本のログペインティングを買ってもらっていますが、その金額にしても泣けるほどに安いものです。

「人の災難で金を儲けるんですか?」という、こういう石を投げる人が、実は《想像界》の多数者なのです。この人たちが、日本の原発は絶対に安全だと信じたのです。この多数者が、日本の破滅を生み出したのです。人間の多数者というのは、この意見を言ってくれるような善良な人々なのです。だから今日の日本は《新興衰退国》と、国際的に言われているのです。

だいたい私のようなアーティストをやっていて、儲かるとおもっているのですか?
もうけるということを目標にして、私のような活動がやりえるのですか?
しかしこのコメントをしてくれる人の愚かさこそが、多数の人間の思考形態なのです。

一方では、笹山直規さんから、次の様な意見をTwitterで書かれています。


笹山直規 ‏ @negaDEATH13 返信 リツイート お気に入りに登録 · 開く
気体分子ギャラリーを法人化し、《特上》の美術を追究する彦坂氏だが、ウェブでの反応はお世辞にも良いとは言えない。エディション無しで2500円という破格のプリント作品をオークションにかけているが、まだ半数も売れていないようだ。


インクジェットの出力作品を簡単だと思うのは素人であって、やってみれば分かりますが、大変なお金がかかります。特にインク代はたいへんなのです。これもやっていない人には分かりません。だから笹山直規さんが「破格の」安さと書いているのは正しいのですが、こういう作品が多くの人に好まれず、売れないのも当然なことなのです。金を儲けることを目標にして、このような作品をアーティストが作るはずがない。たいへんにむずかしい作品なのです。

笹山直規さんは、たいへんに好青年で、健康な人だと私は心底思いますが、通俗であるのは多くの人と共通性があります。通俗は人々というのは、本当に善良で好青年な人々なのです。

表面的にしか物事を見られないというのは、多くの人間の本性ですからしかたがありません。ですから、まともには怒りませんし、投げられた石も甘受します。こうした無理解性こそが、芸術を成立させる試練なのです。通俗に合わせて生きるのか、通俗の嘘や表面性を切り裂いて生きるのか?

基本の考えにあるのは、この大震災と福島原発事故を日本にとっても世界にとっても、重大な惨禍であると考えていると言うことです。スペインのゴヤの『戦争の惨禍』という80点の銅版画作品がありますが、これも惨禍を芸術として記録しているのですが、私もこのゴヤをまねして、できれば80点の作品をつくり、人類の記憶を形成したく思うのです。

東日本大震災の記録写真はたくさん発売されていますが、しかしこれらは芸術化していないことによって、どれほどショッキングな映像でも、すぐに飽きて消費されてしまいます。これらの報道写真や記録写真を素材にして、これらを芸術化することで、記憶の恒常性を獲得しようとしているのです。

最後に、大切なことを書きます。私はお金を儲けることが悪いことだとは思っていません。気体分子ギャラリーはがんばって、お金を儲けたいと思っています。お花の作品も作ります。笹山直規さんが言うように、お金儲けのできる作品も開発していきたいと思います。しかし、そうであっても、しっかり考えて、自分に正直に作品と向き合っていきたいと思います。




スポンサーサイト

● COMMENT ●


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://kb6400.blog38.fc2.com/tb.php/414-3a801495
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

5件の入札ありました。ありがとうございます。 «  | BLOG TOP |  » 2点入札がありました。+ 一件のコメント。

ブロマガ

月刊ブロマガ価格:¥ 6400

紹介文:

ブロマガ記事一覧

ブロマガを購入する

購入したコンテンツは、期限なしに閲覧いただけます。

プロフィール

New HIKOSAKA 彦坂尚嘉

Author:New HIKOSAKA 彦坂尚嘉
彦坂 尚嘉(ひこさか なおよし、1946年6月26日 - )は、 美術家。立教大学大学院特任教授。日本建築学会会員。日本ラカン協会会員。気体分子ギャラリーを主催。

【著書/出版】『反覆/新興芸術の位相』(74年、田畑書店)、『死に対抗する力』(91年、ギャラリーKURANUKI)、『リノメランコリア』(94年、岡部版画工房)、共著『リベーションの現場』(05年、彰国社)、共著『メディアと精神科医』(05年、批評社)。共著編『皇居美術館空想』(08年9月朝日新聞社)。『彦坂尚嘉のエクリチュール』(08年、三和書籍)、共著『3・11万葉集 復活の塔』(2012年、彩流社)

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

未分類 (85)
6次元アートの限界 (0)
ポストモダンのアメリカ美術 (11)
気体分子ギャラリー (34)
アートスタディーズ163万8400次元 (97)
映画 (31)
日記 (54)
音楽 (84)
海外の《超次元》アーティスト (4)
訃報 (4)
《第6400次元》真性の芸術 (5)
喜劇 (3)
彦坂尚嘉 の作品 (15)
状況と変動 (134)
告知 (81)
作品の発表 (6)
美術系ラジオ (33)
顔 (6)
人間の研究 (35)
芸術分析 (22)
皇居美術館 (0)
自殺 (2)
アニメーション (2)
味覚 (0)
歴史 (3)
復刻:『美術評論』 (1)
独裁者 (1)
第51200次元 (1)
建築系美術ラジオ/建築系美術ラジオ (3)
建築 (6)
美術テレビジョン (4)
オークション (53)
ギャラリーショップ (0)
ウェブショップ (1)
絵画論 (3)
固体の美術 (1)
特上のラップ (3)
異端美術研究会 (1)
アート論 (3)
反復-2007 (0)

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。