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骨董的なものと、芸術の差(加筆1) - 2012.05.01 Tue

高木さんという方から、船村徹という作曲家の評価をいただいたのだが、その食い違いを書いておきたいと思う。

日本人に限らないのだが、社会的には、芸術というものと、骨董を混同する。

もっと言うと、時間がたって、過去形になると、物事は骨董になるのだが、そうすると鑑賞して、愛でるようになれる。このことを、芸術と錯覚するのである。


         【続きは下記Read Moreをクリックしてください。】

だから、鑑賞するということを、古い体質への退化性を持ったものを選ぶようになる。
船村徹の作曲になる伝統的なるものへの退化性を評価しておられるように、私には思える。

新しい創造性を否定するということが、歴史的には何度も起きている。
たとえば江戸時代の写楽の浮世絵を江戸庶民が評価しなかった事とか、
明治での菱田春草や、横山大観の朦朧体の絵画を、その当時の鑑賞者層が評価しないで、買わなかったことに見られる。

今日の日本の現代アート/現代美術でも、同様の現象は起きている。
前近代性=固体美術性を持つものを、好むという傾向である。
特に、1990年頃からの「失われた10」年と言われた時代、最近は「失われた20年」とすら言われているのだが、この時代には日本社会が保守化して、リスクを回避しるようになる。そうすると見慣れたものや、知っているものを好み、古い後ずさりする美術を評価する傾向が強くなって来ている。

船村徹という作曲家は、もうすでに過去形の人であって、その人を再評価することは、私の趣味判断の中心にはなり得ない。

美空ひばりの関連で評価する気持ちは分からないではないが、船村徹の音楽は、基本的に《第8次元 信仰領域》のナルシズムに満ちた保守的な楽曲に過ぎなく聞こえる。

初期の代表作である「別れの一本杉」に見られるように、基本的に過去を追憶する感傷性に満ちた音楽である。





作曲家としては、典型的な《第8次元 信仰領域》の人のように見える。
それは有名歌手ではない楽曲を聴くと特に感じることだ。

















《第8次元 信仰領域》というのは、アメリカで言えば、共和党の人々の世界です。

自分の信じる世界が強烈にあって、それを基準にして生きている。

その意味では日本の演歌というのが、日本教とも言うべき日本共和党を形成している。

そこは「良いとは思えば、良いと信じられる」世界です。

しかし良いかどうかを疑う人々から見ると、良くなくも聞こえるのです。

つまり相対化するとまずい世界が《第8次元 信仰領域》なのです。

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こんにちは

いつも楽しく読ませていただいています。
突然ですが、質問があります。

彦坂さんは現代において、写実絵画の可能性というものをどうお考えですか?
磯江毅、野田広志、アントニオ・ガルシア・ロペス、等いろいろな画家がいますが、歴史的に彼らの作品はこれからの美術を考えるにあたって大きな意味があるのか僕はとても難しいものがあるようにおもっています。
彦坂さんが用いられるような絵画の言語判定法でひとつひとつをみていくと偏にこの画家はどうだと言うことは難しいと思いますが、最近、現代においての写実主義の行方を少し考えるときがあり、こうして質問しました。
日本で流行る現代写実絵画のほとんどが薄く、平べったいものに見えます。

僕の結論的な考えは、たとえ言語判定法的に超一流であったとしても、歴史的、精神的に崇高でなければ(何らかの新しさを求めなければ)、ただ単に写実主義であっては芸術的な価値は低い、というものです。

よろしくお願いします。
みなさんどうぞお身体に気をつけて、ご自愛ください。応援しています。

Re: こんにちは

Yoshi 様

コメントありがとうございます。
ブログでお返事します。

彦坂尚嘉


> いつも楽しく読ませていただいています。
> 突然ですが、質問があります。
>
> 彦坂さんは現代において、写実絵画の可能性というものをどうお考えですか?
> 磯江毅、野田広志、アントニオ・ガルシア・ロペス、等いろいろな画家がいますが、歴史的に彼らの作品はこれからの美術を考えるにあたって大きな意味があるのか僕はとても難しいものがあるようにおもっています。
> 彦坂さんが用いられるような絵画の言語判定法でひとつひとつをみていくと偏にこの画家はどうだと言うことは難しいと思いますが、最近、現代においての写実主義の行方を少し考えるときがあり、こうして質問しました。
> 日本で流行る現代写実絵画のほとんどが薄く、平べったいものに見えます。
>
> 僕の結論的な考えは、たとえ言語判定法的に超一流であったとしても、歴史的、精神的に崇高でなければ(何らかの新しさを求めなければ)、ただ単に写実主義であっては芸術的な価値は低い、というものです。
>
> よろしくお願いします。
> みなさんどうぞお身体に気をつけて、ご自愛ください。応援しています。


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New HIKOSAKA 彦坂尚嘉

Author:New HIKOSAKA 彦坂尚嘉
彦坂 尚嘉(ひこさか なおよし、1946年6月26日 - )は、 美術家。立教大学大学院特任教授。日本建築学会会員。日本ラカン協会会員。気体分子ギャラリーを主催。

【著書/出版】『反覆/新興芸術の位相』(74年、田畑書店)、『死に対抗する力』(91年、ギャラリーKURANUKI)、『リノメランコリア』(94年、岡部版画工房)、共著『リベーションの現場』(05年、彰国社)、共著『メディアと精神科医』(05年、批評社)。共著編『皇居美術館空想』(08年9月朝日新聞社)。『彦坂尚嘉のエクリチュール』(08年、三和書籍)、共著『3・11万葉集 復活の塔』(2012年、彩流社)

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