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『24』とキーファー・サザーランド - 2012.06.11 Mon




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『24シリーズは、正直言えば好きではないが、それでも第一シーズンは登場当時にレンタルビデオで見ている。

もういいかと思っていたが、第5シーズンがジャケットで《第1次元》、つまり一流に戻ったので、子供と見た。子供が夢中になるのが、印象的であった。

第8シーズンは、ジャケットで超次元、つまり超一流になったので見ることにして、最近見終わったところである。

つまり『24』シリーズ全8本の内、3本を見ているのであり。

エンターティメントのご都合主義を、極度に居直って制作しているストーリー展開はあきれるけれども、その徹底的な執着は驚くべきものであった。エンターティメントというものの本質を良く認識している透徹性はすごいと思うけれども、そうした透徹性は尊敬できるものではない。

しかし、アメリカの政治ドラマの一般教育性を良く達成していて、それは感心する。つまり核テロに対して、人命尊重主義でいくのか、あくまでも徹底的にテロと戦うのかを2分法でせまるところは、日本にはできない毅然としたもので、見事であった。人が何人死のうと、いかなる犠牲があってもテロと対決するという意思は、見事に政治であり、正統なものである。このことがわからないと、日本の政府のようにふぬけになり、日本人の現状のように動物状態に成り下がって、人間が消えてしまう。人間になるということ自体が、死をとして初めてなし得るものであって、屈しても生き延びる道だけが正しいとしてしまえば、家畜の生しかなくなる。

それと大統領の嘘を暴くストーリー展開とあわせて、内容的には『24』ドラマは、《象徴界》性を持っているように見えるにもかかわらず、拷問や殺害を非合法にするジャックバウワーの内容は、《象徴界》の軽視であり否定であった。テロとの戦いにおいては、権力の暴走と人権無視を肯定するというのが、今日のアメリカの空気であることを示してヒットしたのだが、それは逆に自爆テロの聖戦の正当化を強化することになる。

それはサザーランドの私生活での飲酒運転や喫煙、暴力事件等々とあわせて、この『24』シリーズの根底にある性格を示している。

さて、このプロデューサーであり、主役のジャック・ヴァウアーを演じているサザーランドの顔の分析をしてみたのだが《象徴界》が無い。

《象徴界》性が失われていくのが現代であるということは、アメリカの社会学者がすでに指摘していることだが、改めて、この問題が今日の表現の基底であることを思った。

その意味で、このサザーランドの大成功は興味深いものである。

しかしだからといって、この人物を尊敬できるものではない。
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象徴界の声

いつも興味深く読ませていただいております。
唐突で申し訳ありませんが次の二人の声の中に象徴界はあるでしょうか?

http://www.youtube.com/watch?v=3hK1OAKnLzE

http://www.youtube.com/watch?v=_ORh8TKxsMU

前者は戦前に活躍したアメリカの歌手兼女優のジャネット・マクドナルド。
後者は現在の日本の女子高生です。

Re: 象徴界の声

白蓮様

コメントありがとうございます。
お久しぶりです。
下記ご質問ブログで答えさせていただきます。

彦坂尚嘉

> いつも興味深く読ませていただいております。
> 唐突で申し訳ありませんが次の二人の声の中に象徴界はあるでしょうか?
>
> http://www.youtube.com/watch?v=3hK1OAKnLzE
>
> http://www.youtube.com/watch?v=_ORh8TKxsMU
>
> 前者は戦前に活躍したアメリカの歌手兼女優のジャネット・マクドナルド。
> 後者は現在の日本の女子高生です。


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プロフィール

New HIKOSAKA 彦坂尚嘉

Author:New HIKOSAKA 彦坂尚嘉
彦坂 尚嘉(ひこさか なおよし、1946年6月26日 - )は、 美術家。立教大学大学院特任教授。日本建築学会会員。日本ラカン協会会員。気体分子ギャラリーを主催。

【著書/出版】『反覆/新興芸術の位相』(74年、田畑書店)、『死に対抗する力』(91年、ギャラリーKURANUKI)、『リノメランコリア』(94年、岡部版画工房)、共著『リベーションの現場』(05年、彰国社)、共著『メディアと精神科医』(05年、批評社)。共著編『皇居美術館空想』(08年9月朝日新聞社)。『彦坂尚嘉のエクリチュール』(08年、三和書籍)、共著『3・11万葉集 復活の塔』(2012年、彩流社)

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