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今敏の芸術アニメ『パーフェクト・ブルー』と『ブラック・スワン』 - 2012.06.17 Sun

坂出太郎さんから、コメントを再びいただきました。


ダ―レンアロノフスキ―は「π」が有名ですね。これは塚本晋也監督の「鉄男」の影響が強い作品です。たぶん次に「レクイエムフォードリーム」を監督してますが、これはアニメ監督の今敏さんの「パーフェクトブルー」のパクりも入っています。
特徴として、手持ちカメラで撮るからかカメラ酔いをするから苦手な方がいるようです。パクり色が強く、じめじめした雰囲気の映像なんでほとんどみなかった監督です。ブラックスワンに関しては、じめじめした不潔なグロさがやはりあり見るにたえない場所はありました。
こうしたじめじめしたグロさは塚本晋也監督の「鉄男」を思いだし、アニメの今敏さんの「パーフェクトブルーー」にもあるように思います。
腐った傷口をわざわざ観客に見せたり、傷を見せる傾向がありますね。そこが見ていてきつい部分です。アロノフスキ―監督自身の感覚なのかオマ―ジュしている日本人監督の真似なのかはわかりませんが。


坂出太郎さんのご指摘の『鉄男』は良い映画だと思いますが、ここでは触れないで『パーフェク・トブルー』に、問題を絞りたいと思います。
 【続きは下記Read Moreをクリックしてください。】



アイドルを付け狙うストーカーを描いた『パーフェクトブルー 完全変態』というのは、竹内義和の小説です。

竹内義和は、1955年生まれの作家。
1993年山本リンダのヘアヌード写真集を酷評し山本リンダオフィスが1億円の損害賠償を請求して、マスコミ公開の中で謝罪を行った人物。まあしかし、山本リンダのヘアヌードを酷評するというのは凄い!

山本リンタ#12441;

竹内義和
竹内義和
彦坂尚嘉責任の言語判定法では、《第6次元 自然領域》の人物で、《想像界》だけの人格構造と判断される。
顔写真で見る限り、万能感があると思える人物。



彼はもともと映画産業への進出、そして映画用原作、脚本「をハリウッドに売り込もうとする意欲があったようです。この意欲が、今敏監督による『パーフェクトブルー』という18禁のアダルトアニメになる。

さらに『ブラック・スワン』をつくったダ―レン・アロノフスキ―監督は、このアニメ版『パーフェクト・ブルー』の実写権を買っているそうです。

ダ―レン・アロノフスキ―は、1969年NY生まれのロシア系ユダヤ人。
ハーバード大学でアニメーションを学び、更にAFI Conservatoryで映画制作を学ぶ。
1992年に美術修士号を取得。


darren-aronofsky-02.jpg
ダ―レン・アロノフスキ―
彦坂尚嘉責任の言語判定法では、《第8次元 信仰領域》の人物で、《想像界》だけの人格構造と判断される。
顔写真で見る限り、万能感があると思える人物。





彦坂尚嘉の芸術分析では、
この『ブラックスワン』は芸術映画ではありません。
デザイン映画です。
《原芸術》《芸術》《反芸術》《非芸術》《無芸術》という概念梯子がありません。

ただし《世間体のアート》はあります。

ナタリー・ポートマンは、たくさんの主演女優賞を取っていますが、しかしそれは下記のようなものなのです。

ワッと何かが出てきてビックリ、みたいなシーンも多いのですが、ニナさんの憔悴っぷりをあらわすかのような不安定なカメラワークなどが、キリキリするくらい恐ろしいです。

痛いシーンもちょいちょい出てきて、それがね、身体の末端が地味に痛いっていうのばっかりなので、もうね、ああいやだ。

首をズバーンって切り落とされたりするのは、ビックリするけど痛くないじゃないですか、わからないから。でも指先とかは痛いですよねえ。「レクイエム・フォー・ドリーム」で、同じ場所に何度も注射して腕がぐちゃぐちゃになってまして、あれも痛かったですよね。

なにをおいてもとにかくナタリー・ポートマンの「はわわ、もうなにがなにやらわからないです…」という困った人の演技が素晴らしいです。

他の人達もみんなとんでもなく素晴らしい、鬼気迫る演技でね、じくじくとニナさんを追い詰めていくわけです。

ニナさんの感情がダイレクトに伝わり、どんどん増幅される恐怖に飲み込まれるようでした。


そして『ブラック・スワン』が、日本の『パーフェクト・ブルー』を下敷きにしている面が指摘されています。

詳しくは下記サイトを見てください。
クリックすると開きます。


「パーフェクトブルー」と「ブラックスワン」の類似と相違
http://fragile.mdma.boo.jp/?eid=1018608



『パーフェクトブルー』は、1998年制作のの日本のアニメ映画です。成人指定で、18禁の内容です。

監督の今敏(こんさとし)は、1963年生まれ、武蔵野美術大学視覚伝達デザイン科卒業。
1984年武蔵美在学中に第10回ちばてつや賞(ヤング部門)優秀新人賞を受賞
押井守監督の『機動警察パトレイバー 2 the Movie』などのアニメ作品の製作にも携わる。
そして竹内義和原作の『パーフェクト・ブルー』で、初監督を務める。

今敏
今敏(こんさとし)
彦坂尚嘉責任の言語判定法では、《第6次元 自然領域》の人物で、《想像界》だけの人格構造と判断される。
顔写真で見る限り、万能感があると思える人物。


『パーフェクト・ブルー』は、彦坂尚嘉の芸術分析では《第6次元 自然領域》です。
《想像界》だけしかない映画。
《原芸術》はありません。

しかし《芸術》《反芸術》《非芸術》《無芸術》の概念梯子はあります。
つまり芸術アニメなのです。
その意味で、たいへんすぐれたアニメ映画であると言えます。

坂出さんから「アダルトアニメですが21次元ではなく6次元なんですね。」というコメントをいただきましたが、そうなんです。それは《芸術》《反芸術》《非芸術》《無芸術》になっているところが重要で、その意味で、『パーフェクト・ブルー』はたいへんにすぐれたアダルト性をもったアニメと言えるでしょう。言い換えると、エロアニメではなくて、すでに述べたように芸術アニメなのです。このことがアロノフスキー監督を魅了したのでしょう。

この成人アニメを多かれ少なかれ下敷きにしてこの実写のデザイン映画『ブラック・スワン』が作られていて、しかも事前にこの『パーヘクトブルー』という芸術アニメの実写権をアロノフスキ―監督が買っているというのも、凄い話だと思います。

この《第6次元 自然領域》の芸術アニメを、《第1次元 社会的理性領域》から50次元の、本来はモダンアートのハイアートの領域でデザイン化して実写化しているというのは、まさに現在という時代ならではの現実なのです。

『ブラック・スワン』の下品さは、この『パーフェクトブルー』というアダルトアニメにまでさかのぼる悪魔的なものだったのです。

しかしその根本にあるのは、この映画に強く関わっている3人の人物が、共に《想像界》だけの人格構造を示しているところに有るのでは無いでしょうか。彼らは、芸術を《想像界》だけでとらえて、このような悪の表現としてしかアートを構成しえないのです。それも直接性として。

女性に対する暴力的で、破壊的な直接性として表現される理由も、3人の顔に共通して《万能感》を、言語判定法では読み取るので、そういう万能感に原因が有るように思う。

つまり《想像界》だけで、万能感のある男が妄想する芸術というものが『ブラック・スワン』という作品を支えている。

もっともこの「直接性」とか「下品」さという言葉も、実は誤解されるものであって、こういう言葉ですらが、《想像界》だけの人々には問題をとらえきれずに、誤解されてしまうのも確かなのです。何を言っても誤解されてしまうというのが、《想像界》だけの人々との関係なのです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

私の知人の何人もが、『ブラックスワン』を良い作品であると言っていた。しかしそうではないと、私は思うのである。

ブラックスワンに見られることは、
多くの人が痛みの表現を含む直接性を持つ「大衆芸術」というものへ還元された作品が好きであると言うことであるのではないか?

そして下層社会に根付く《万能感》の感覚である。
自分が最高の決裁者であり、自分こそが神であるという感覚。
この男性の子供じみた《万能感》の感覚が、女性を破壊することを夢想する。


高級な文化を、低級なものへと還元して、しかも高級なものとして提示する、そういうアートが跋扈しているのが、現在だろう。美術で代表的なのは会田誠であり、写真では荒木経惟だ。この2人も彦坂尚嘉責任での言語判定法からは、万能感のある人物と判断される。そして二人とも女性を貶め、破壊する夢想に生きている。

この事を否定的にとらえるのか、肯定的にとらえるのかで、ずいぶんとちがったものになる。

このブラックスワンを見て「良い作品」と言った知人が示していることは、改めて、多くの人が「大衆的感性」と、そこでの《万能感》的なるものを肯定していることがわかる。つまりその基本にあるのは、努力しないで理解できるわかりやすさであり、直接的な感覚なのである。

この直接性についてはハロルド シェクター著『体内の蛇―フォークロアと大衆芸術』( リブロポート1992年刊)が、すぐれた分析をしている。

私自身は、この映画だけではなくて、基本的に《第8次元 信仰領域》になっている多くの娯楽映画を見ない。映画を見ることは時間がかかることだからであり、くだらない映画はすでに若いときに大量に見ているからである。もう年をとったので、いまさらくだらない映画は見ない、といいながら、先日は駄作の『メインブラック3』を劇場で見るという失敗をしてしまったが(笑)。

しかし『メインブラック』の1と2は、傑作だったのです。

まあ、駄作とか、低俗映画というのは、沢山あるし、大衆映画や、商業映画はたくさんあって、これらを機械的に「見ない」といっているわけではない。

実際に、私は学生時代に「低俗映画研究会」をやっていたのであり、映画評論家の松田政男の主催していた『映画批評』で映画評論お書いていたこともある。しかし私が映画評論家にならなかったのは、結局は下劣な表現に満足して終わることが出来なかったからである。

だからといって、低俗な表現領域を切り捨てて良いとは考えないのである。

にもかかわらず、『ブラック・スワン』は見るのを止めたのである。

簡単な答えは無いと思っているのです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

さて、番外で今敏(こんさとし)のアニメを並べておきます。
《第6次元 自然領域》ではありますが、『ブラックスワン』のデザイン映画よりも、格段にすぐれた芸術アニメです。














今敏(こんさとし)監督は、『オハヨウ』の発表後体調を崩し、
末期の膵臓癌で、
2010年8月24日逝去。
享年46。

謹んでご冥福をお祈り申し上げます
合掌。

彦坂尚嘉






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● COMMENT ●

パーフェクトブルー

記事を書いてくださりありがとうございました。パーフェクトブルーの今敏さんのラフ画やイラストを見ますと 会田誠さんの描いた女性に似ていると私は感じました。
アニメの顔の造形に似た雰囲気はあります。パーフェクトーブルーの初見時は気持ち悪いキャラクターデザインと色彩が印象に残りました。
アダルトアニメですが21次元ではなく六次元なんですね。

続き

興味深く読ませていただきました。6次元で想像界の表現といいますと「200次元」ブログで拝見した記憶が。ナインチンチネイルズが以前そうだとおっしゃっていました。こちらは芸術ではないが、プラズマでグローバルという事や原音楽などがある事で評価を受けて芸術と思う方がいるのではとの事でしたが 今敏さんのアニメーションも見るべき部分はあるという事で評価がされていたんですね。ディヴィドフィンチャ―監督がナインチンチネイルズを映画の音楽担当に使う理由も六次元の芸術に魅了されるからでしょうか。フィンチャ―監督は最新作でエンヤの音楽を劇中で使ったとききます。アロノフスキ―と違い、技術の取り入れ方や映像の美しさ、暴力の抑制、性描写は抑えられていると感じますが 格としてはどうなるんでしょうか?

Re: 続き

坂出太郎 様

コメントありがとうございます。
お返事遅れてすみません。
《第6次元 自然領域》だけの単層の表現は、広大な領域性を持っています。それは第一次生活世界であって、生物としての人間の生活世界の基本であり、大地なのです。


フィンチャ―監督の最近作は、何でしょうか?

> 興味深く読ませていただきました。6次元で想像界の表現といいますと「200次元」ブログで拝見した記憶が。ナインチンチネイルズが以前そうだとおっしゃっていました。こちらは芸術ではないが、プラズマでグローバルという事や原音楽などがある事で評価を受けて芸術と思う方がいるのではとの事でしたが 今敏さんのアニメーションも見るべき部分はあるという事で評価がされていたんですね。ディヴィドフィンチャ―監督がナインチンチネイルズを映画の音楽担当に使う理由も六次元の芸術に魅了されるからでしょうか。フィンチャ―監督は最新作でエンヤの音楽を劇中で使ったとききます。アロノフスキ―と違い、技術の取り入れ方や映像の美しさ、暴力の抑制、性描写は抑えられていると感じますが 格としてはどうなるんでしょうか?


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New HIKOSAKA 彦坂尚嘉

Author:New HIKOSAKA 彦坂尚嘉
彦坂 尚嘉(ひこさか なおよし、1946年6月26日 - )は、 美術家。立教大学大学院特任教授。日本建築学会会員。日本ラカン協会会員。気体分子ギャラリーを主催。

【著書/出版】『反覆/新興芸術の位相』(74年、田畑書店)、『死に対抗する力』(91年、ギャラリーKURANUKI)、『リノメランコリア』(94年、岡部版画工房)、共著『リベーションの現場』(05年、彰国社)、共著『メディアと精神科医』(05年、批評社)。共著編『皇居美術館空想』(08年9月朝日新聞社)。『彦坂尚嘉のエクリチュール』(08年、三和書籍)、共著『3・11万葉集 復活の塔』(2012年、彩流社)

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