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セックスピストルズと、PIL - 2012.06.27 Wed



1976年11月のセックスピストルズというのは、アメリカとイギリスというアングロサクソンの国が、ベトナム戦争で敗れて、社会が停滞し荒廃したときに出現したものであって、それは敗戦歌謡であったのだ。

1973年のパリ協定でアメリカ・イギリス軍はベトナムから撤退し、1975年4月30日サイゴン陥落で、ベトナム戦争は終わるのだが、この敗戦は、アングロサクソンの国の国内に大きな停滞と変動を産み落としたのだ。

セックスピストルズや、パンクという音楽が、この敗戦が生み出した音楽であることを見失うと、その重大な意味が見失われる。

それは同時に、18世紀以来の啓蒙主義的な近代主義、そしてヒューマニズムが終わって、パンドラの箱が開いたという音楽であった。同時にそれは人間の内面と外面が分裂するプラズマ時代の開始の音楽であった。




PIL(パブリック・イメージ・リミテッド)と言っても、多くの人には、分からないだろう。
だいたい多くの人がロックという音楽をそれほど聴いてきていないのです。
ましてや三〇数年前のバンドなのだから、知らないのは当たり前であると言えます。

しかしこの中心にいたジョンライドンは、セックスピストルのヴォーカリストであり、セックスピストルズの辛辣な歌詞を書いた詩人でもあったのです。


セックスピストルズと、PIL(パブリック・イメージ・リミテッド)という二つのバンドのヴォーカルに分裂しているジョンライドンの経歴を、どのように考えたらよいのだろうか?

音楽性は、正反対と言って好いものがある。

それはロックという音楽の外面性と、内面性の分裂と言えるのだ。

それは1980年代に入ると、美術にも見られる内面と外面の分裂と重なってくる。

時代の様態が、プラズマ状態になると、内面と外面が分裂するようになるのだ。

プラズマというのは、分子を構成する陽イオンと電子に分裂して自由に運動する状態なのですが、このような分裂が、芸術にも起きて、芸術作品の外面と、内面が分裂してしまって、バラバラのものとして登場するようになるのです。





PILには、音楽の内面性=芸術性しかない。それは同時に、多くの観客を得る可能性を狭め、そして同時にPILの内部分裂へと展開して、自滅してしまっていく。

この音楽の内面性の自滅は、一九八〇年代の音楽の外面性の暴走となって、反動性を展開する。
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余談ですがジョニーロットンの一番好きなバンドはVan der Graaf Generatorだそうです。
愛しているそうです。


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New HIKOSAKA 彦坂尚嘉

Author:New HIKOSAKA 彦坂尚嘉
彦坂 尚嘉(ひこさか なおよし、1946年6月26日 - )は、 美術家。立教大学大学院特任教授。日本建築学会会員。日本ラカン協会会員。気体分子ギャラリーを主催。

【著書/出版】『反覆/新興芸術の位相』(74年、田畑書店)、『死に対抗する力』(91年、ギャラリーKURANUKI)、『リノメランコリア』(94年、岡部版画工房)、共著『リベーションの現場』(05年、彰国社)、共著『メディアと精神科医』(05年、批評社)。共著編『皇居美術館空想』(08年9月朝日新聞社)。『彦坂尚嘉のエクリチュール』(08年、三和書籍)、共著『3・11万葉集 復活の塔』(2012年、彩流社)

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