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 - 2012.06.30 Sat

芸術作品の分析方法が、大きく変化しようとしてきています。

つまり芸術作品を見るときの人間の人格構造と、その作品の善し悪しを判断する趣味判断が連動しているので、少なくともその作品の内面性と、外面性の両面を別々に芸術分析する必要を、私は自覚するようになったのです。


つまり、一つの作品でも、内面性で見ると超一流の作品でも、外面性で見ると、《第6次元 自然領域》の凡庸な良くない作品に見えるのです。

分かりやすく言うと、たとえば会田誠さんがセザンヌを見ている場合、かってに推察して申し訳ありませんが、まえに美術手帖で座談会をした経験なども加味して私が考えることを言うと、見る視点が絵画の外部性だけを見ていて、そのためにセザンヌは《第6次元 自然領域》の凡庸な、下手で、完成度の無い作品に見えるようなのです。

つまり美術作品に限らないのですが、物事を外部だけで見て、見てくれだけを重視する視点と、内部を見ていく視点の2つがあるのです。会田誠だんが意識的に追いかけているのは、この外部からの視点であるように、私には見えます。

そういう外部からだけの視点というのは、会田誠さんだけでは無くて、ある時期からは、世界中で同様の見方が支配的になりました。その代表が1999年のユーロの登場でした。これは外面だけの通貨統合であって、内面性としての政治統一も経済統一もされていなかったのです。それ故に、現在の破綻が起きています。

この外面と内面の分裂は、ある時期から、非常に大きくなっているように見えます。

会田さんのように外面から見ている人は、物事の内面が見えなくなっているのです。

反対に、物事の内面だけを重視する彦坂尚嘉のような場合には、外面性が見えなくなっていたのです。

そして外面性と、内面性は、実は逆立の関係にあるのです。

つまり外面性で良く見えるものは、内面性は悪いのです。

内面性が良く見えるものは、外面性が悪いのです。




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● COMMENT ●

こんにちは

僕はイギリスに留学して芸術を学んだのですが、そこでクロード・レヴィストロースによって構築された構造主義(文化人類学)に大きな影響を受けました。彼の構造主義的思考は1960年代の多くの芸術家によって広められ、今も尚その思考体系が受け継がれていると思うのです。
「ですが」、安易に彼の思想を芸術や文学の中に当てはめようとすると物の『外面』のみに重きを置くようになります。
それを行う本人は決して悪いとは思いません、なぜならそれを「abject」という抽象的な概念(ジュリア・クリステヴァが提唱した)が証明してくれると「思い込む」からです。
多くの学生や作家が無意識に落ち込むのは無意識にこのabjectを受け入れ、『精神分析的な思考体系』や『メタフィジカル的な思想、思考体系』の「否定」に向かうからなのだと思います。
だから僕自身は彦坂さんの思想体系に出会い、再び物事の「必然性」に立ち向かうようになった人間の一人でもあります。

僕はレヴィストロースを尊敬すると同時に彼が物事は「偶然に起因するもの」と考えたことに真っ向から批判的であります。人や自然の行う現象には必ず多かれ少なかれ「意思」があります。「理由」と言い換えることもできるかもしれません。その「理由」を僕は彦坂さんが時々述べられるように、「霊的な次元による要請(メタフィジカルな要請)」だと理解するようになりました。それは光(太陽)、水(水素、や酸素)、電気、プラズマ等いろいろな次元のものがあると考えます。
それらを無視していては物事の「内面」に向かうこと、即ち「外面」を恒久的に表現しようとする行為(美を求める行為)は進化しないのでしょうね。

社会は第一次世界大戦以降大きく変わったと思います。
それは私見でいえば、この社会が「人々を搾取しようとする1パーセントの人間によって乗っ取られた」からだと思っています。それらが資本主義と銀行を乗っ取り間違った方向に舵をきったのです。

それが少しずつ変わりつつあると僕は感じております。

Re: こんにちは

yoshi様

モメントありがとうございます。

> 僕はイギリスに留学して芸術を学んだのですが、そこでクロード・レヴィストロースによって構築された構造主義(文化人類学)に大きな影響を受けました。彼の構造主義的思考は1960年代の多くの芸術家によって広められ、今も尚その思考体系が受け継がれていると思うのです。

そうなのですか。
わたしも構造主義の影響は受けていますが、日本の場合はレヴィストロースの影響が大きいという印象はないですね。面白いですね。

> 「ですが」、安易に彼の思想を芸術や文学の中に当てはめようとすると物の『外面』のみに重きを置くようになります。
> それを行う本人は決して悪いとは思いません、なぜならそれを「abject」という抽象的な概念(ジュリア・クリステヴァが提唱した)が証明してくれると「思い込む」からです。

オブジェクトと言う言葉は、私の学生時代である1960年代後半には日本にもありましたね。


> 多くの学生や作家が無意識に落ち込むのは無意識にこのabjectを受け入れ、『精神分析的な思考体系』や『メタフィジカル的な思想、思考体系』の「否定」に向かうからなのだと思います。

なるほど、オブジェ主義になって、「ものそれ自身」とか、工芸的存在性に還元していくのですかね。そういう傾向は日本にもありますね。

> だから僕自身は彦坂さんの思想体系に出会い、再び物事の「必然性」に立ち向かうようになった人間の一人でもあります。

そうですか。
ありがとうございます。

> 僕はレヴィストロースを尊敬すると同時に彼が物事は「偶然に起因するもの」と考えたことに真っ向から批判的であります。人や自然の行う現象には必ず多かれ少なかれ「意思」があります。「理由」と言い換えることもできるかもしれません。その「理由」を僕は彦坂さんが時々述べられるように、「霊的な次元による要請(メタフィジカルな要請)」だと理解するようになりました。それは光(太陽)、水(水素、や酸素)、電気、プラズマ等いろいろな次元のものがあると考えます。

彦坂尚嘉の理論だと、心的な領域というのは合わせ鏡をしています。ですから鏡が鏡を写して多層な鏡像世界を形成しています。鏡像ですので、2倍ずつになって行きます。デジタルカメラの感度であるISOの数字と符合するものです。《超次元》~《第6400次元》というのが現世の世界ですが、さらに奥の《第6401~第163万8400次元》の領域があって、ここは霊界の領域です。つまり死者の記憶が沈んでいる領域で、死んだ人たちの生きていたときの記憶があるので、まるでまだ生きているかのように死者が存在しています。あくまでも心的領域ですが、心の中の鏡像としてこのようなオカルトと言われる領域が存在しているのです。

> それらを無視していては物事の「内面」に向かうこと、即ち「外面」を恒久的に表現しようとする行為(美を求める行為)は進化しないのでしょうね。

近代の啓蒙主義というのは、理性だけを信じて、心的な深い領域は切り捨てたのです。ですから《超次元》~《第100次元》までという浅い領域だけを問題にして、それ以下の領域を非理性的な迷信として削除しようとしたのです。

> 社会は第一次世界大戦以降大きく変わったと思います。

同感です。
第一次世界大戦が大きかったわけで、第2次世界大戦は、その続きであったわけです。

> それは私見でいえば、この社会が「人々を搾取しようとする1パーセントの人間によって乗っ取られた」からだと思っています。それらが資本主義と銀行を乗っ取り間違った方向に舵をきったのです。

アングロサクソン系の資本主義というのは、一種のキリスト教系の大乗主義で、お金を儲けることを神の追究というふうに考えたように見えます。

昔の絶対王権の確立の衝動が、金銭の獲得による権力の確立という構造になったのですね。

> それが少しずつ変わりつつあると僕は感じております。

同感です。
資本主義自体が近代特有の構造であって、これが今、揺らいできているのですね。

コメント、ありがとうございました。
今後も、どうぞよろしくお願いいたします。

仰られていること、すごくよくわかります。自分がうまく言葉にできなかったことが書かれていて、気持ちがよいです。その通りだと思います。


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New HIKOSAKA 彦坂尚嘉

Author:New HIKOSAKA 彦坂尚嘉
彦坂 尚嘉(ひこさか なおよし、1946年6月26日 - )は、 美術家。立教大学大学院特任教授。日本建築学会会員。日本ラカン協会会員。気体分子ギャラリーを主催。

【著書/出版】『反覆/新興芸術の位相』(74年、田畑書店)、『死に対抗する力』(91年、ギャラリーKURANUKI)、『リノメランコリア』(94年、岡部版画工房)、共著『リベーションの現場』(05年、彰国社)、共著『メディアと精神科医』(05年、批評社)。共著編『皇居美術館空想』(08年9月朝日新聞社)。『彦坂尚嘉のエクリチュール』(08年、三和書籍)、共著『3・11万葉集 復活の塔』(2012年、彩流社)

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