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異端美術研究会【シンディ・シャーマン】 - 2012.08.25 Sat

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異端美術研究会です。

 まずは、何と言ってもシンディ・シャーマンです。つい最近ニューヨーク近代美術館で回顧展がありました。『初期作品集』を見ると1975年〜1977年という年号がふってありますので、75年以降の作家ですが、この頃の活動は日本には紹介されないで来ました。

 シンディ・シャーマンの作品は制作技術的にも、作品構造的にも高度なものです。ここに上げるもので言えば、上中下で言えば《特上》の美術作品です。 


【続きは下記Read Moreをクリックしてください。】


 中年の女性像の背後の空間を見ても、普通のものではなくて、そのゆがんだパースペクティブをどのように作ったのかは、簡単にはわかりません。つまり押井守が言うように、背景こそが芸術の問題なのです。 


 中年の上流階級の女性は立派な顔をしています。その顔は動物ではなくて、人間なのです。しかしその内面を見ようとすると人格の核がみえません。その中心にあるのは近代個人主義が解体された後の人格の喪失した人間像です。 

 日本にも人格の無い人は多く居る時代にはなりましたが、しかし人格の無いこうした近代個人主義の解体を過激に推し進めた芸術作品は、現在の日本文化の主流にはほとんど見られないものです。ですから、異端美術と呼ばざるを得ないものなのです。異端美術研究会は、こうして日本の主流からは理解されにくいだろうと思われる作品を取り上げていきます。

 シンディ・シャーマンの作品は、芸術的には、デザインではなくて、《原芸術》《芸術》《反芸術》《非芸術》《無芸術》《世間体のアート》《形骸》《炎上》《崩壊》の全概念梯子を持つ《真性の芸術》です。

 《想像界》《象徴界》《現実界》《サントーム》《α》《β》の6重のリテラシーの現代アートで、様態的には《プラズマ》状態です。

【異端美術研究会の第一期全8点の1】

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● COMMENT ●

どの作品も前景と背景の関係が不思議ですね。個人的には最後の作品の空間の対比に最も引き込まれました。シャーマン扮するセレブは、前景の二人に後ろの二人がちらっと重なる形で並んでいて、彦坂氏のメタファーを剽窃して言えば、それより奥に眼を凝らそうとすると、合わせ鏡を見るように人物の顔が重なってどこまでも見えてしまうような気になります。同時に、背景の三箇所のスポットライトが消えてイメージがすべて消滅してしまった後の、なにもない茫漠とした広がりを見えているようなあてどなさも感じます。

久しぶりにコメントさせていただきます。
シャーマンの背景と合成の作品ですが、似ているものとして、
実家によく掛かっていて、嫌いだった着物モデルのカレンダーを思い出しました。
http://naowa3.blog57.fc2.com/blog-entry-167.html

シャーマンとは違って、デザインですが、ふつうのデザインではないように見えます。

Re: タイトルなし

> どの作品も前景と背景の関係が不思議ですね。個人的には最後の作品の空間の対比に最も引き込まれました。シャーマン扮するセレブは、前景の二人に後ろの二人がちらっと重なる形で並んでいて、彦坂氏のメタファーを剽窃して言えば、それより奥に眼を凝らそうとすると、合わせ鏡を見るように人物の顔が重なってどこまでも見えてしまうような気になります。同時に、背景の三箇所のスポットライトが消えてイメージがすべて消滅してしまった後の、なにもない茫漠とした広がりを見えているようなあてどなさも感じます。

コメントありがとうございます。
また、シンディについては書きたいと思います。
彦坂尚嘉

Re: タイトルなし

佐藤様

コメントありがとうございます。
まあ、良く見えなかったですが、違いますね。

彦坂尚嘉

> 久しぶりにコメントさせていただきます。
> シャーマンの背景と合成の作品ですが、似ているものとして、
> 実家によく掛かっていて、嫌いだった着物モデルのカレンダーを思い出しました。
> http://naowa3.blog57.fc2.com/blog-entry-167.html
>
> シャーマンとは違って、デザインですが、ふつうのデザインではないように見えます。


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New HIKOSAKA 彦坂尚嘉

Author:New HIKOSAKA 彦坂尚嘉
彦坂 尚嘉(ひこさか なおよし、1946年6月26日 - )は、 美術家。立教大学大学院特任教授。日本建築学会会員。日本ラカン協会会員。気体分子ギャラリーを主催。

【著書/出版】『反覆/新興芸術の位相』(74年、田畑書店)、『死に対抗する力』(91年、ギャラリーKURANUKI)、『リノメランコリア』(94年、岡部版画工房)、共著『リベーションの現場』(05年、彰国社)、共著『メディアと精神科医』(05年、批評社)。共著編『皇居美術館空想』(08年9月朝日新聞社)。『彦坂尚嘉のエクリチュール』(08年、三和書籍)、共著『3・11万葉集 復活の塔』(2012年、彩流社)

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