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文芸系の同人雑誌 - 2012.09.26 Wed

実は同人誌の文芸雑誌に、気体分子ギャラリーのメンバーが小説で参加するという無謀でばかげた計画が進行していて、その一人が生須芳英さんの小説です。若い美術家の二人が、なぜに美術作品ではなく小説作品を作るのか? 
 
 小説を書いた美術家というものは、過去にも何人もいるのです。その一人は草間弥生です。wikiによれば、単行本で出版されているものだけで14冊あります。その中で1984年の『クリストファー男娼窟』(角川書店)は、 第10回野性時代新人文学賞をとっていて、私も読みましたが、美術作品よりもレベルの高い芸術になっていました。
 
 赤瀬川源平も、尾辻克彦名義で小説を書いていますが、これもwikiでは20冊の単行本が出版されています。その中で1979年の「肌ざわり」が中央公論新人賞を受賞、さらに1981年の「父が消えた」で、第84回芥川賞を受賞、さらに1983年、「雪野」で野間文芸新人賞を受賞しています。この中で私が読んだのは芥川賞の「父が消えた」だけですが、この時期の現代美術家のものの見方は出ていましたが、しかし文学としては、おもしろくはなかったです。
 
 あと、思い出すのは野見山 暁治の「パリ・キュリイ病院」です。これは1979年に再刊を筑摩書房がしていて、驚いて読んでいます。小説というよりは実録ものですが感銘を受けました。野見山 暁治の表現としては、絵画よりも小説の方が格は上だと思いました。
 
 近代の純粋主義では、美術家が小説を書くことなど不純であって、禁止されていたことなのですが、本来、美術家は実は多くの画論を書き、文章を書いてきたことは、実は明治以前からあったのです。その中には、小説や、詩も含まれるのであって、たとえば大正時代の新興芸術の旗手であった神原 泰は詩を書き、同じく村山知義は、歴史時代小説『忍びの者』を書いて、映画化も、戯曲化、テレビ化もされ、現在も続く忍者ブームの先駆けとなりました。
 
 実は私は都立駒場高校の出身ですが文芸部にいました。多摩美術大学でも文芸部にいたのです。この文芸部には先輩とした柏原えつとむ、菅木志雄がいました。柏原えつとむは、童話を書いていて、講談社の童話賞を受賞して、絵本を何冊も出版しています。菅木志雄の詩は、私は読んでいます。
 
 というわけで、美術家と文学というのも、無縁ではないのです。
 『楽』という文芸同人誌に参加するのは、他に栃原比比奈、そして彦坂尚嘉です。私は、実は詩が好きで、だれも褒めてくれない詩を、間欠的に書いてきています。小説は書けないのですが、やけくそで、今回は人生最後の挑戦で書いています。

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告知させていただきます。

昨年の春から友人と文芸同人誌を制作しておりまして、今度で第4号になります。多くの方の御好意で毎回100部超を買っていただいており、まあ、がんばっている方だと思うのですが、今号ではより賑やかな雑誌をめざそうと美術家の彦坂尚嘉さんをはじめとした気体分子ギャラリーの方々とコラボレーションして制作をおこなっております。

美術から文学へということで、美大生の生須くんや坂田さん、アーティストの彦坂さん、栃原さんの小説を掲載しているのはもちろん、文学から美術へということで、今号には僕の写真作品がグラビアとして掲載される予定です。

文芸誌に写真作品が載るのはあまりあることではありません。河出書房新社の「文藝」では作家を被写体としたものが巻頭にありますが、まあ、作品といえるものではないですし、現在「新潮」では天才アラーキーこと荒木経惟が「死小説」と題し、モノクロ写真の連載をおこなっています。まあ、ぼくにはただのエロ写真にしかみえないもので、一匹のオスとしてはおもしろい企画だと思います。

そこで、ほとんど人生初のカメラ撮影に臨んでいるぼくが良い写真作品をつくれるかどうかは疑問のあるところですが、しかし、歴史上優れた仕事を成しとげたひとは多分野にまたがったひとが多いのです。アリストテレスやレオナルド・ダ・ヴィンチが有名ですね。重要なのは、傑出した人物だからマルチな才能を発揮できたのではなく、多分野にまたがった思考と活動をおこなったがために傑出しえたのではないか、ということです。

小説だけを読んで小説を書いていても、結局小説的なるものといった暗黙の了解にのっとっているにすぎず、本質的にあたらしいものはつくれないんですね。自分の人格を変貌させようとおもったら、これまで自分の避けてきたことや嫌ってきたことをおこなう必要があるように、維持されてきた内部の外側に出て、内部と外部の線引きを一度あたらしくする必要があるのです。それは、なかなかの苛酷と苦労をみずからにしいるのですが、しかし、システムというものはそうやってしか変わりえないのですね。

もちろんこれは僕だけのことではなく、彦坂さんをはじめとした美術家の方が小説を書いている意義のひとつであり、チャネリングをされている北美紀さんの所謂文学の外にあるケータイ小説を載せる意義にもなります。僕から観たら、書店にならんでいる文壇公認の文学作品の多くは退屈で、つまらないのです。文字どおりの意味で、文学っぽいという見せかけだけの作品が大量にあるのです。最近芥川賞を受賞した鹿島田真希がその典型ですね。

気体分子ギャラリーと合同制作している同人誌「楽 vol.4」は11月中旬に販売予定です。この月の18日に国際流通センターで催される文学フリマに出店予定で、以降はネット販売、手売り、池袋の古本屋での委託販売になります。いままでみたことも読んだこともなかったものをお見せすることは僕が約束いたしますので、みなさまどうかよろしくおねがい致します。

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New HIKOSAKA 彦坂尚嘉

Author:New HIKOSAKA 彦坂尚嘉
彦坂 尚嘉(ひこさか なおよし、1946年6月26日 - )は、 美術家。立教大学大学院特任教授。日本建築学会会員。日本ラカン協会会員。気体分子ギャラリーを主催。

【著書/出版】『反覆/新興芸術の位相』(74年、田畑書店)、『死に対抗する力』(91年、ギャラリーKURANUKI)、『リノメランコリア』(94年、岡部版画工房)、共著『リベーションの現場』(05年、彰国社)、共著『メディアと精神科医』(05年、批評社)。共著編『皇居美術館空想』(08年9月朝日新聞社)。『彦坂尚嘉のエクリチュール』(08年、三和書籍)、共著『3・11万葉集 復活の塔』(2012年、彩流社)

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