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イタリアのアルテ・ポーヴェラの作家:ボエッティ - 2012.10.03 Wed

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 イタリアのアルテ・ポーヴェラの作家:アリギエロ・ボエッティ(Alighiero Boetti)の大規模な回顧展がニューヨーク近代美術館で開かれています。

 これは1969年の作品。101の石で作られているようです。彦坂的に言うと、様態が低温プラズマの作品。良い作品だと思います。

 wiki的には、普通、アルテ・ポーヴェラは、「伝統的な美術の画材を放棄して、生の工業的な素材や自然の石や木などを、あまり加工せずに用いる傾向」であると言えますが、彦坂的な視点で言えば、時代の様態がポロックの時代のような気体状態から、もっと温度があがって低温プラズマになったことによる現象と言えます。

 物質の様態というのは、分かりやすい日本語で言えば、「状態」と言うことですが、固体、液体、気体と変化して、気体状態の時代の芸術が、ポロックだったのです。
 それがもっと温度が上がってくるとプラズマ状態になって、分子は電離して、陽イオンと電子に分かれて自由に運動するようになります。こういう風な状態になると、美術作品も、何かが電離して、分かれてしまって、自由に運動するようになります。この場合、何が分かれたのかはむずかしいのですが、この電離というか、分離の解釈によって、作品はさまざまなものに変わると思います。

 私自身も、このプラズマ状態をうまく説明はできませんが、私的な見解で言えば、芸術という認識と、社会的に承認される作品という形式や存在が分離してしまう。言い換えると、芸術というのは認識上の問題だけになってしまった。このアリギエロ・ボエッティの作品も、便宜的に「作品」と言いますが、厳密には《非—作品》と言うべきものなのです。つまり芸術ではありますが、伝統的な社会性としては作品とは言いにくいものになっている。つまり芸術と、作品存在とが分離してしまっている。上手い説明では無いかもしれませんが、彦坂はそのように認識しています。


        【続きは下記Read Moreをクリックしてください。】
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イタリアのアルテ・ポーヴェラの作家:アリギエロ・ボエッティ(Alighiero Boetti)の大規模な回顧展がニューヨーク近代美術館で開かれています。

この作品「Nothing to See Nothing to Hide」も、1969年のものです。題名どおりにNothingという非表示性が主題であると一応は考えるべきかもしれませんが、鉄の枠とガラスの作品で、大きさも300 x 400 x 3 cmと大きいので、ある種のミニマルアートや、システムアートの作品とも考えられます。

この作品には、芸術は成立しています。
つまり彦坂の言語判定法での判断では、《原芸術》《芸術》《反芸術》《非芸術》《無芸術》《世間体のアート》《形骸》《炎上》《崩壊》の芸術の全概念梯子はあるのです。

しかしこのボエッティの作品は、《作品》ではありません。

正確に言うと《原-作品》《作品》《反-作品》は無くて、《非-作品》なのです。

事実、この頃、この手の作品は「非-芸術」と呼ばれていました。

この作品は、良い作品だと思います。
リテラシーで見ると《想像界》《象徴界》《現実界》《サントーム》《α》《β》《γ》までがあります。ただし《Δ》はありません。

が、しかし、前に紹介した石を並べた人型の作品同様に、ここでも文明の様態がポロックを成立させた気体状態よりも温度が上がって、低温プラズマの状態になっています。それにともなって、分子は電離して、陽イオンと電子に分かれて自由に運動するようになるように、芸術であるという認識と、作品であるという客観的存在性が、分離してしまっている、そういう状態のある段階のものであると、言えます。

このような《芸術認識》と、《作品の社会的存在》の分離は、かならずしも、このようなルテ・ポーヴェラのスタイルに限らずに、いろいろな形で出現することになります。

ただ、日本の場合には、この様な分離状態が、あまり上手くいかずに、ローカルで、ローアートなものへの退廃と退化へと向かったように思います。そうなってしまった原因の一つは、敗戦後の日本の社会の教養の無さというか、民度の低さがあると思います。《民度》というのは、知的水準、教育水準、文化水準、行動様式などの成熟度のことですが、日本社会の民度は低かったのです。

 つまり日本の現代アートは、下品で実体的である見世物的なものに流れてしまった。つまり大きなイラストや、大きな工芸、大きな装飾、大きな手芸をもって現代アートであると了解するという安易な判断に流れてしまった面があったように思います。こうなった背景に、《芸術認識》と《作品の社会的存在》の分離という状況を、低い原始的なものへの回帰としてだけ受け止めてしまったことがあると思います。

日本文化の底辺には、なにか時代の亀裂があると、すぐに原始的な縄文状態へと回帰するという野蛮主義が強くあるのです。

もう一度、立ち返って、文明の様態がプラズマ状態になると、《芸術認識》と、《作品の社会的存在》の分離、という事態になってしまうということを、冷静にとらえて考えてみることが重要であるように思うのですが、それは私だけなのでしょうか?

ドクメンタやベニスビエンナーレなどの国際展からほとんど絵画が消えてしまうという状態と、もう一方でスイスのバーゼルなどのアートフェア方では、絵画が依然として主流であるという、2つの状態になっていることも、文明のプラズマ化による、《芸術認識》と《作品の社会的存在》の分離という事態を生んでいる事態であると解釈されます。
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こういう基本の分析と認識を、小さな芸術塾をつくることで、捉え直すという作業をやりたいと思っています。

東京の月島にあるタマダプロジェクトという大きなスペースで、小さく彦坂尚嘉の私塾をやりたいと考えて準備していますので、若い学生、はずれもの、アウトサイダー、ものずきな方のご参加、ご協力をお願いしたく思います。hiko@ja2.so-net.ne.jp
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人物の顔の格付け

今日は自動車レースのF1日本GPの決勝日でした。
予選3位スタートで決勝は中盤辺りまで2位を走行し自身F1で初の3位表彰台に
小林可無偉が上がりました。
うれしかったです。世界最高のF1です。
今年うまく行っていればこれまでにあと数回は上れたはずでしたがへんな外国人ドライバーにいつもぶつけられたりしていました。
この人物の格付けを知りたいんですが僕は6流ではないしけっこういいと思うんですがどうでしょうか。
ちなみに付き合っている女性はあびる優です。どちらもネットでいっぱいでてきます。
ちなみにジェシカ道端というモデルがいますがそちらはジェンソン・バトンというトップクラスのF1ドライバーと付き合っています。
あびる優よりは格が低いと思うんですがどうでしょうか。
よろしくお願いします。


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プロフィール

New HIKOSAKA 彦坂尚嘉

Author:New HIKOSAKA 彦坂尚嘉
彦坂 尚嘉(ひこさか なおよし、1946年6月26日 - )は、 美術家。立教大学大学院特任教授。日本建築学会会員。日本ラカン協会会員。気体分子ギャラリーを主催。

【著書/出版】『反覆/新興芸術の位相』(74年、田畑書店)、『死に対抗する力』(91年、ギャラリーKURANUKI)、『リノメランコリア』(94年、岡部版画工房)、共著『リベーションの現場』(05年、彰国社)、共著『メディアと精神科医』(05年、批評社)。共著編『皇居美術館空想』(08年9月朝日新聞社)。『彦坂尚嘉のエクリチュール』(08年、三和書籍)、共著『3・11万葉集 復活の塔』(2012年、彩流社)

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