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彦坂尚嘉の5つのブログのdown - 2012.11.24 Sat

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彦坂尚嘉の5つのブログ記事の大半を、本日2012年11月20日の夜に、非公開にしました。

2007年02月16日の 00時23分に、ドローイング日記としてスタートした『彦坂尚嘉の《第41次元》アート』から『《第6400》次元アート』までの5本が、本日の段階で、5つのブログを合わせて記事数: 513 で、累計読者数: 974万7982人ということでした。

延べ人数とは言え975万というのは日本の人口の1/13という数字でした。日本人13人に1人という延べ975万人の読者に読んでいただいたことに深く感謝する次第です。


【続きは下記Read Moreをクリックしてください。】
ブログの時代という、時代表現とリンクできたことが大きいと思いますが、批評や思想の無くなった現代の中で、これだけの読者を獲得できたことは、実は批評や思想はブログという形で時代を生き延びていたのだと思います。《批評と思想》は、次にはブログという形式を超えて転生をするでしょう。その次の形式とは何か? 電子書籍だと思います。電子書籍の中で、思想はよみがえるでしょう。
 
いま、何故にdownさせたかと言えば、未だに読者は継続して出現してはいますが、もはや時代はブログの時代ではなくなって来ているということがあります。未整理のままにさらしておくということの是非が問われます。それと同時に次の時代の形式が何であるのかは、私自身も明確に把握できているわけではありませんが電子書籍であると考えますから、そうした新しい次の領域に私自身は飛躍する必要性を感じます。その意味で、本当に次に飛躍できるかどうかは簡単では無いと思いますが、飛躍に向けての過去の整理です。

残したのは日記と告知の記事です。

普通の人の書く範囲は、こういうものだと思います。そのレベルに縮小したのです。Facebookを見ていても思いますが、多くの人が顔を隠すか、小さく載せて、「基本データー」もほとんど書かないし、情報発信も少ない人が大半です。これを見る限り、日本は近代社会の市民という人々の集団ではないのです。《市民》でなければ何なのか?

《市民》というのは、日本社会という政治的共同体の構成員で、主権を持つ者であると言われます。ですから政治的な議論から逃げる人は《市民》ではないし、そして《市民》でなければ主権者であるという前提そのものが崩れるということになります。日本の現在の衰退を生んでいる基本は、こうした《市民》無き社会の無責任性によるものはないかと思う次第です。しかし日本の人々は、《市民》というような視点では捉えられない人々であり、今村昌平が『日本昆虫記』で喝破したように、より自然の昆虫に近い存在なのでしょう。自然としての昆虫は、人工的な理念としての《市民》ではないのです。だとすれば人工物の近代国家という仕組みが崩壊していくこともしかたが無い事です。


自分のブログの情報の大半をダウンさせて、多くの日本人と同じにするのには快感があります。同調バイアストという偏見が充たされるのです。飛躍ができるのか、飛躍ができないで死ぬのか、まあ、そのぎりぎりの中で生きていますが、それを面白いと思うし、こうして今まで書いてきた文章=私にとってのアート/芸術を非公開にすることに、マゾヒスティックな深い喜びを持ちます。

どうしても1991年からの時代の変貌を、一人の日本人のコンテンポラリー・アーティストとして立ち向かうには、言語で走る以外には速さにおいて方法が無かったのです。このブログを出力して作品として展示しようとしたのですがギャラリーARTの梅谷幾代さんは、全く相手にしてくれませんでした。理解するだけの頭脳や誠実さがなかったのです。彼女の場合、あるのは楠政茂の血統と美貌だけだったのです。まあギャラリーARTという田舎にギャラリーでは無理だったのでしょうが、しかし今の日本の東京でも、私の欲望は通用しないのです。それは認めた上で、延べ974万人の読者の体験と共に、このブログを凡庸な日本の現状に帰還させたのです。これは一つの葬儀であり、そして時代の真の変貌への祈りであります。

非公開にしたこのブログの内容は、タマダプロジェクトでの彦坂尚嘉の私塾である《ひこさか Light & Heavyアート塾》に受け継がれます。興味のあるかたはふるってご参加くださればと思います。

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《ひこさか Light & Heavyアート塾》
株式会社 タマダプロジェクト コーポレーション
住所〒104-0052
東京都中央区月島1-14-7 旭倉庫2F
電話 03-3531-3733
メールtpc@tamada-pj.co.jp
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● COMMENT ●

>言語で走る以外には速さにおいて方法が無かったのです。

これはまったく同じ考えを持っています。今現在は言語説明、なにかしらのデータ(評価)がないといけない時代です。
無理やり言い換えれば「下の人間を上にあげる時代」ともいえると思います。


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New HIKOSAKA 彦坂尚嘉

Author:New HIKOSAKA 彦坂尚嘉
彦坂 尚嘉(ひこさか なおよし、1946年6月26日 - )は、 美術家。立教大学大学院特任教授。日本建築学会会員。日本ラカン協会会員。気体分子ギャラリーを主催。

【著書/出版】『反覆/新興芸術の位相』(74年、田畑書店)、『死に対抗する力』(91年、ギャラリーKURANUKI)、『リノメランコリア』(94年、岡部版画工房)、共著『リベーションの現場』(05年、彰国社)、共著『メディアと精神科医』(05年、批評社)。共著編『皇居美術館空想』(08年9月朝日新聞社)。『彦坂尚嘉のエクリチュール』(08年、三和書籍)、共著『3・11万葉集 復活の塔』(2012年、彩流社)

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