topimage

2017-10

スポンサーサイト - --.--.-- --

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

2013年の年賀状の三枚目/《第51〜100次元》のキッチュ - 2013.01.03 Thu

384331_464885356905173_1153717630_n.jpg

 《軽-アート》の問題を追っているとロシアや日本に見られるキッチュ・アートが気になります。

 日本の場合、白隠や岡本太郎、最近の草間弥生に見られる《第51〜100次元》のキッチュが、様態的には《絶対零度》という原始美術への退化形態をとっています。

 私はこれが嫌いなのですが、今日、私の大家さんの家に年始で伺って、そこにある高額の工芸品類を見ると、すべてが《第51〜100次元》で《絶対零度》のキッチュなのです。

 大家さんの庭園も、金のかかった百姓庭ですが、《第51〜100次元》で《絶対零度》のキッチュで、けっこう愕然となったのです。いままで気がつかなかった。藤沢のお百姓なので、昔は肥え樽を担いで延々と歩いていた人なので、原始美術に感性が基礎づけられていても当然ではありますが・・・。

 日本の民衆や大衆というのは、法華経が喝破するように本当にレベルが低くて、むずかしい事は分からないし、高度な芸術は、全く理解できないのです。それは偏差値の高い大学の学生たちに接していても感じることであって、《軽-人格》や《無-人格》の人々が、現実に大量に存在しているのです。ならば法華経が主張したように、その具体的な救済としての芸術を作る必要がある。


【続きは下記Read Moreをクリックしてください。】  
 法華経が主張したのは、装飾の肯定です。この法華経の主張を受け入れて美術を制作したのが法華宗であった俵屋宗達でした。しかし民衆も大衆も、宗達は理解できなかった。民衆救済の美術の祖であった宗達が無視されるというのは、今日でもそうであって、宗達は人気も無いし、多くの人は無視するという誠に深刻な事態です。

 宗達を《軽-アート》化したのが尾形光琳でした。光琳は光琳模様というデザインまでを制作することで、今日に至るまで多くの人々の支持を得たのです。つまり民衆に必要なのはデザイン化なのです。

 この光琳をさらに《軽-アート》化したのが酒井抱一でした。さらに酒井抱一を《軽-アート》化したのが、鈴木其一でした。今日多くの人々が、完全なデザインアートである鈴木其一に芸術の幻を見る時代になっています。なぜにデザインを見て、芸術と幻視するのか不思議ですが、今日の学芸員や美術館の館長も同様なのであって、デザインこそが芸術の幻想を生み出すのです。ニセの芸術を人々が求めているのです。重要な事はニセであると言うことなのです。

 つまり琳派の歴史とは、法華経の大乗仏教の実践であり、それは嘘も方便という、人間精神を嘘で救済しようとする、ある意味で透徹した思想なのです。そしてこの法華経を信じた俵屋宗達からはじまって、鈴木其一まで、実に代々と《軽-アート》化のプロセスを踏破した希有な美術史が琳派であったのです。

 ならば、この琳派の虚と実の実践を彦坂尚嘉1人で再度模倣してやってしまうことは可能か? 

 つまり超一流の美術から、岡本太郎的な絶対零度のキッチュアートまでを1人で連続制作する。そうすることで、このおぞましい戦後世界を生きた自分自身の総決算にする。

 ・・・という壮大というか、矮小というか、相変わらずの彦坂尚嘉の芸術史追究の結果が、この2013年の年賀状の三枚目であります。大言壮語の割にはささやかで申し訳ありません。
スポンサーサイト

● COMMENT ●

ボディペイントってありますけどあれは芸術なのでしょうか。

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

Re: タイトルなし

kon様

ご質問ありがとうございます。お返事遅れて失礼致しました。

> ボディペイントってありますけどあれは芸術なのでしょうか。

会田誠さんのは芸術ではありませんが、海外のものを見ると芸術作品があります。



Re: タイトルなし

迷人 様

> 元日の、一枚目の年賀状が一番きれいです。

ありがとうございます。
私もそう思います。
あれが《真性の芸術》です。

お答えくださりありがとうございます。


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://kb6400.blog38.fc2.com/tb.php/827-8d41cb24
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

中国人権運動の輝き/劉霞氏への不当弾圧 «  | BLOG TOP |  » 日本経済の見通し

ブロマガ

月刊ブロマガ価格:¥ 6400

紹介文:

ブロマガ記事一覧

ブロマガを購入する

購入したコンテンツは、期限なしに閲覧いただけます。

プロフィール

New HIKOSAKA 彦坂尚嘉

Author:New HIKOSAKA 彦坂尚嘉
彦坂 尚嘉(ひこさか なおよし、1946年6月26日 - )は、 美術家。立教大学大学院特任教授。日本建築学会会員。日本ラカン協会会員。気体分子ギャラリーを主催。

【著書/出版】『反覆/新興芸術の位相』(74年、田畑書店)、『死に対抗する力』(91年、ギャラリーKURANUKI)、『リノメランコリア』(94年、岡部版画工房)、共著『リベーションの現場』(05年、彰国社)、共著『メディアと精神科医』(05年、批評社)。共著編『皇居美術館空想』(08年9月朝日新聞社)。『彦坂尚嘉のエクリチュール』(08年、三和書籍)、共著『3・11万葉集 復活の塔』(2012年、彩流社)

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

未分類 (85)
6次元アートの限界 (0)
ポストモダンのアメリカ美術 (11)
気体分子ギャラリー (34)
アートスタディーズ163万8400次元 (97)
映画 (31)
日記 (54)
音楽 (84)
海外の《超次元》アーティスト (4)
訃報 (4)
《第6400次元》真性の芸術 (5)
喜劇 (3)
彦坂尚嘉 の作品 (15)
状況と変動 (134)
告知 (81)
作品の発表 (6)
美術系ラジオ (33)
顔 (6)
人間の研究 (35)
芸術分析 (22)
皇居美術館 (0)
自殺 (2)
アニメーション (2)
味覚 (0)
歴史 (3)
復刻:『美術評論』 (1)
独裁者 (1)
第51200次元 (1)
建築系美術ラジオ/建築系美術ラジオ (3)
建築 (6)
美術テレビジョン (4)
オークション (53)
ギャラリーショップ (0)
ウェブショップ (1)
絵画論 (3)
固体の美術 (1)
特上のラップ (3)
異端美術研究会 (1)
アート論 (3)
反復-2007 (0)

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。