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人類史の中での文明の成立に見る「ちゃんとしている」ものの抑制性 - 2013.01.11 Fri

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 人類史の中での文明というもの成立が、人間の精神活動に複雑な事態を生み出していったのだろうと考えます。

 文明は一方で、シェルターとして、古代帝国の都市国家や、城塞都市は、大きな壁で危険を遮蔽して、安寧を人間に約束しました。先日は中国の西安に行って、西安というのは昔の長安ですが、そこに築かれている城壁を私は見ました。

こうした城壁も巨大建築も、そして美術作品も、すべて「ちゃんとしたもの」として古代文明は創ってきています。


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 防御や防護は文明の約束する大きな魅力の一つなのです。同時に権力を成立させて肥大化する文明は、「ちゃんとしたもの」をつくりだすことで、人間を抑圧する怪物として立ちふさがります。多くの人々が、汲々として「ちゃんとしたもの」としての文明のシステムに従いながら、同時に文明の巨大で凶暴な性格から逃げて隠れようとして気晴らしを求め、「ちゃんとしていないもの」に救いを見出すのです。

「ちゃんとしたもの」としての文明の公的な社会から、異様なまでに隠れようとする人々。自分の名前を隠し、自分の顔を隠し、自分の履歴を隠す。その隠れようとする欲望は同時に文明からの逃避としての「ちゃんとしていないもの」としての芸術=《ライト-アート》を夢見るのです。いつからこういう現象が起きたのだろうか? エジプトに見られる芸術は、元々はシリアスで、ちゃんとしている美術で《ヘビー・アート》でした。しかしいつからか、気晴らしを求め、文明そのものからの逃避としての美術表現=《ライト-アート》が主流的な様相を呈するようになってきているのです。

ルサンチマン・アートというのは、実はかなり大きな領域であるように思われます。それは人々が文明そのものへの依存と同時に、文明に対して強い嫌悪を感じ、自然に回帰しようとする野蛮を追憶する感情が生み出すものです。

ルサンチマンというのは、「強者に対する弱者の憎悪や復讐(ふくしゅう)衝動などの感情が内攻的に屈折している状態」を言いますが、文明そのものに対するルサンチマンが、いつからか多くの人々の心的状態となったのです。

今、私に分かることで言えば、中国の書道で言えば、唐の時代の顔真卿はちゃんとした書家ですが、懐素になると、名声は大きくて今日でも尊敬している人は多いですが、彦坂尚嘉の言語判定法では、《想像界》だけの《ライト-アート》の書家で、その書の根底にルサンチマンがあると芸術分析をします。つまり唐の時代には、こうした転倒が起きているのです。

私自身は《ヘビー・アート》の好きな人でしたので、どうも《ライト-アート》のことがよく分かりませんでした。このところ頑張って《ライト-アート》をつくる作業を勉強としてFacebookでしてきているのですが、想像以上に大きな亀裂というか、原理の違いがあるのです。
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● COMMENT ●

久しぶりに書き込みます。
つい最近、たしか週刊文春で、現役宮内省幹部から直接情報を得たとしたうえで、しかし幹部については匿名で、「天皇陛下がご家族の最近の言動についての悩みを吐露された」という「伝聞」の記事が載っていました。ふつうに考えると、一家族のプライベートを無駄に暴露してコントロールしようとしているし、繰り返しリークされているとしたら国家公務員の守秘義務違反の問題にもなりそうな話ですが、しかし一向に咎められる向きもありません。
どうも多くの日本人の「公」に関する感覚としては、2Chといった場に限らず、実名やアイデンティティーを明かすことをイコールで「文明の公的な社会に身をさらす」こととはみなさずに、またく逆に社会を裏から指弾されない位置においてコントロールしようとすること、あるいはだれかの名前の裏に隠れた二つの勢力が暗闘を繰り広げることこそを社会的とみなしている部分があると思います。
週刊誌の例は一官僚と一編集長のなれ合いに過ぎなく、会社経営者等が同じような無責任な立場に立てるはずがないとは思われるのですが、ただこうしたメンタリティーが支配している範囲が日本社会においては表面的な見かけ以上に非常に広大であると、私も匿名ですが思ったので書きます。

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Re: タイトルなし

soulstasis様

コメントありがとうございます。
拝読しました。

彦坂尚嘉

> 久しぶりに書き込みます。
> つい最近、たしか週刊文春で、現役宮内省幹部から直接情報を得たとしたうえで、しかし幹部については匿名で、「天皇陛下がご家族の最近の言動についての悩みを吐露された」という「伝聞」の記事が載っていました。ふつうに考えると、一家族のプライベートを無駄に暴露してコントロールしようとしているし、繰り返しリークされているとしたら国家公務員の守秘義務違反の問題にもなりそうな話ですが、しかし一向に咎められる向きもありません。
> どうも多くの日本人の「公」に関する感覚としては、2Chといった場に限らず、実名やアイデンティティーを明かすことをイコールで「文明の公的な社会に身をさらす」こととはみなさずに、またく逆に社会を裏から指弾されない位置においてコントロールしようとすること、あるいはだれかの名前の裏に隠れた二つの勢力が暗闘を繰り広げることこそを社会的とみなしている部分があると思います。
> 週刊誌の例は一官僚と一編集長のなれ合いに過ぎなく、会社経営者等が同じような無責任な立場に立てるはずがないとは思われるのですが、ただこうしたメンタリティーが支配している範囲が日本社会においては表面的な見かけ以上に非常に広大であると、私も匿名ですが思ったので書きます。

Re: タイトルなし

あるつ様

コメントありがとうございます。
《ライト-アート》のご意見、ありがとうございます。拝読しました。

彦坂尚嘉



> 文明に対するルサンチマン
>
> うーん・・。原発、放射能で悲惨な日本に自然に対する思いが強くなっても
> それは仕方ないとは思うし自然を愛するのはとても大事な事だと思います。
> 文明が嫌なのではなく・・。戦後、物が溢れてはいたけど
> 「心の豊かさ」が失われていた・・・・という時代だったのではないでしょうか。
>
>
> 彦坂さんが求める人物というのは、実は「愛」や「家庭の温かみ」から育まれた人じゃないと
> そうはならないだろうな というものなんです
> つまり人間にとって大事な事は「愛」や「家庭」なんだって事なんですけど・・。「心の豊かさ」
> が失われてた時代に生まれた人たち。彼らがおりなす芸術?に対して
> 酷評されてるのかな、と・・。普通に愛に溢れたそういう人達は、芸術をやらなくなった・・・って事かもしれないですよね。そういう人たちは「家庭人」になると思います
> つまり「家庭人」の中にいるのかもしれません。本当の真症芸術家が・・。
>
> 「気晴らしとしてのアート」
> それがライトアートなんだ、と言ってますね。
> どこからどこまでがライトなのかがよくわからないのですが・・。個人的にはひどいなーっていう作品は別に好きじゃないのですが・・。
> 本当に良いアートは、ライトヘビーローに関わらず、気晴らしではなく
> 共鳴し揺さぶられるのではないでしょうか。
> それが、ライトにあるのか?
> 揺さぶられ共鳴しているのか?
>
> そこが大事なんだと思うのですが・・。
> それはライトヘビーローに関わらず、あるべきなんじゃないかなと思うんです
> よく歴史の文脈を理解して作るような作品は、そんなもの必要ないから とか言いますけど
> 別に文脈理解して作っても、共鳴し揺さぶられるものは出来ると思うのですが・・。
>
> 難しいですね。
> ライトアート制作頑張って下さい♪


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New HIKOSAKA 彦坂尚嘉

Author:New HIKOSAKA 彦坂尚嘉
彦坂 尚嘉(ひこさか なおよし、1946年6月26日 - )は、 美術家。立教大学大学院特任教授。日本建築学会会員。日本ラカン協会会員。気体分子ギャラリーを主催。

【著書/出版】『反覆/新興芸術の位相』(74年、田畑書店)、『死に対抗する力』(91年、ギャラリーKURANUKI)、『リノメランコリア』(94年、岡部版画工房)、共著『リベーションの現場』(05年、彰国社)、共著『メディアと精神科医』(05年、批評社)。共著編『皇居美術館空想』(08年9月朝日新聞社)。『彦坂尚嘉のエクリチュール』(08年、三和書籍)、共著『3・11万葉集 復活の塔』(2012年、彩流社)

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