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■《魔術師》の有名人■ エリファス・レヴィとカルロス・カスタネダ - 2013.01.22 Tue

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■《魔術師》の有名人■

フランスの詩人のランボーとか、ボードレールとか、マラルメ、ブルトン、そしてバタイユに大きな影響を与えたのが、エリファス・レヴィという《魔術師》です。

レヴィの『高等魔術の教理と祭儀』という本は、近代ヨーロッパにおける魔術復興の古典でありました。



《魔術師》というと、私たちは『ドン・ファンの教え』で有名になったカルロス・カスタネダを思い浮かべます。ドゥルーズ/ガタリの『千のプラト』にも出てきます。

しかし、レヴィと、カスタネダという2人の魔術師の顔を比較すると、大きな差があります。言語判定法という方法をつかって分析すると、その差は明確になるのです。人格が4:1に少なくなっているのです。(レヴィの顔には《想像界》《象徴界》《現実界》《サントーム》という4層の総合的な人格があるのですが、カスタネダには《想像界》だけの単層の人格しかありません)

 カスタネダに限らないのですが、レイモンド・ムーディ、イアン・スティーヴンソン、エドガール・モランなど20世紀の後半に出現したニューエイジ/スピリチュアリズムに影響を与えた人物の顔には、《想像界》の単体しかないのです。

人格的に《軽-人格》であって、多層的な人格構造が無い。

1980年代になると急速に時代が変貌して《軽薄短小》が時代思潮になります。こういう変化の中で、人格の《軽-人間》が大量に生まれてきていたのです。

つまり1980年代に、人間の人格が軽くなっていった。

本来の人間の人格の多層性が、バラバラの粒子になっていった。これは新しい進化なのだと思います。一人の人間の人格は単体になったのですが、社会全体で見れば、実は多様な複雑な人格がさまざまにあって、総量の多様性のバランスはとれていて変わらない。

《ライト-ミュージック》《ライト-ノベル》や《ライト-アート》、そして《軽食》や《軽-自動車》、《ライト-ハウス》や《ライト-ビルディング》、IKEYAなどの《軽-家具》、ユニクロなどの《軽-衣料》等の繁栄と同時に、人間もまた《軽-人格》に進化したのです。

モダンアートの中心思想を語ったのはボードレールであったことを考えると、魔術師エリファス・レヴィの影響は、近代芸術の下層にある暗黒を分析する上で重要でした。同時に、近代芸術の展開としての現代芸術の崩壊状況を示した1980年代に、ここでも魔術師カルロス・カスタネダが登場していたこともまた、大きな意味があったのかもしれません。それは今日の《軽-人格》の人間の登場と、深く関わっていたです。
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● COMMENT ●

カスタネダというと90年代前半にロサンゼルスの私邸で信者の女性数人とともにまったく公的社会と途絶した生活を送り、オウムを思わせる奇妙な体操のインストラクションを発表したあたりでトンデモ扱いされ、カスタネダの亡くなった98年直後に同居していた信者が行方不明になったり後に死体で発見されたりして、アメリカ等では今や自殺カルト扱いですね。

日本での受容をリアルタイムで知ってはいるわけではありませんが、見田宗介や中沢新一あたりを介してかなりの影響力があったようですね。見田の影響化にあったルポライターの鶴見済が、「なぜ人を殺してはいけないの?」とかいう命題をまじめに考えないといけないと主張して油を売っていた思想界隈のトレンドにはまって、『完全自殺マニュアル』を90年代に発表していたというのも、イメージの問題としてしか文字の中での死や生を扱えない言説が、ニューエイジ系からサブカル系に底流として流れていたというのを端的に表していたと今から振り返ると思いますね。


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New HIKOSAKA 彦坂尚嘉

Author:New HIKOSAKA 彦坂尚嘉
彦坂 尚嘉(ひこさか なおよし、1946年6月26日 - )は、 美術家。立教大学大学院特任教授。日本建築学会会員。日本ラカン協会会員。気体分子ギャラリーを主催。

【著書/出版】『反覆/新興芸術の位相』(74年、田畑書店)、『死に対抗する力』(91年、ギャラリーKURANUKI)、『リノメランコリア』(94年、岡部版画工房)、共著『リベーションの現場』(05年、彰国社)、共著『メディアと精神科医』(05年、批評社)。共著編『皇居美術館空想』(08年9月朝日新聞社)。『彦坂尚嘉のエクリチュール』(08年、三和書籍)、共著『3・11万葉集 復活の塔』(2012年、彩流社)

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