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5点落札されました。ありがとうございます。感謝です! - 2013.03.11 Mon

5点落札されました。ありがとうございます。感謝です!

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彦坂尚嘉個展 第131回気体分子ギャラリー『月水金オークション』が終了しました。

ありがたいことに、何と5点落札がありました。


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落札価格そのものは4,999円です。この4,999円というのは、落札者が手数料をYahooに支払わなくて良い金額の上限なので、私が最低落札価格に指定していたものです。

安いと言って疑問視するアーティストやギャラリストが多くいることは知っています。が、私が気体分子ギャラリーのネットオークションをブログで始める前には、何人もの作家やギャラリストは、ネットで売れるはずは無いと大反対だったのです。それが安くてもコツコツとネットオークションを積み重ねて130回を超えると、反対していた人たちは彦坂尚嘉の活動を無視して沈黙するようになりました。

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【続きは下記Read Moreをクリックしてください。】 問題なのは、【売れる・売れない】という言い合いの問題では無くて、作品というものが、自己追究と自己完結をする行為なのか、他者に向かって善意でシェアを求めていく行為なのか? という争いなのです。私は他者とのコミュニケーションを選択しているのです。

ブログのネットオークションというのは、銀座に画廊を構えるようなコストがかかりません。芸術の生産者が産地直売で、直に、芸術の消費者に向けて、中間コストを省いて、安くシェアしていく。それは同時に、今まで作品を買わなかった新しいアート消費者層を切り開いていく行為なのです。

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芸術はかつては王侯貴族のものでした。しかしヘーゲルが1835年の『美学講義』で《芸術の終焉》を宣した頃、つまり19世紀中頃から、芸術の購買層は、ブルジョワジーに移行していったのです。ブルジョワジーというのは、市民革命における革命の推進主体となった都市における有産の市民階級をさします。それは貴族や農民と区別して使われたのです。この貴族や農民とも違うブルジョワジーが芸術の新しい購買層になった時に、ヘーゲルは《芸術の終焉》を宣したのです。つまり古典美術の時代が終わって、モダンアートの時代に移行するときに、《芸術の終焉》は出現したのです。


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このモダンアートというものは、しかしスペインの哲学者ホセ・オルテガ・イ・ガセトの名著『芸術の非人間化』が描いているように、それは芸術至上主義の純粋主義ゆえに、多くの人々に嫌われたものであったのです。このモダンアートの評判の悪さを、今日の私たちは忘れているのです。忘却の中で、今日、再び《芸術の終焉》が語られてきています。

今日の《芸術の終焉》論の代表的なのは、
●フリードリヒ、ガダマー他『芸術の終焉・芸術の未来』(勁草書房1989年)●国安洋著『「芸術」の終焉』(春秋社1991年)、
●ハンス ベルティング著『美術史の終焉?』(勁草書房1991年)
●アーサー・ダントの『ポスト歴史時代における芸術』(1992年未訳)●●ボードリヤール著『芸術の陰謀―消費社会と現代アート』(エヌティティ出版2011年)

今日の《芸術の終焉》論というのは、ヘーゲルの場合と同じように、実は産業革命後のブルジョワジーが芸術を享受する時代が終わって、情報革命によって《新しいアートの消費層》のが登場してきていることと深く関わっているのです。階級交代をするという革命的な事態に深く関わっている文化芸術変動なのです。この変動を、文化の崩壊と見る味方もありますが、新しい文化形成として肯定する態度もあり得ると思います。

その《新しいアートの消費層》というものを狭義にとらえれば、それはIT革命によって世界的に登場している新興成金であると言えます。しかしそれだけなのでしょうか?

今回のオークションで言えば、私が好きな過激な作品、つまり普通の人が見たら「いたずらがき」にしか見えないような《真性の芸術》作品も落札していただいていて、誠にありがたく、作家冥利につきます。こういう作品の持つ《真性の芸術》性を享受する人々が、この日本の都市の最下層の《ウゾウムゾウ》の中に出現しているのではないでしょうか?

インターネットの中にある《フリー》の思想は驚くべき【善意によるシェア】の威力を発揮して来ていますが、それは単に価格的に無料というだけで無くて、多くの価格を下げてきています。この価格低下や価格破壊の運動は、アートの中にも出現する可能性はあるのではないでしょうか?

私自身は夢想家なので、アメリカ西海岸のコンセプチュアル・アートの中に、こうした反ブルジョワジー的アートの戦いの震源を見るのです。単なる夢でしょうが、最下層の貧者による真性の革命の進行を感じるのです。それは近代国家を否定し、日本に道州制をもたらし、現在日本を支配する国家官僚の力を削ぐ。さらに文部科学省を解体して、教育を地方政府に完全に移行させる。標準語を第二言語に降格させて、地方に方言を公式採用する地域政府を屹立させる。

人類史700万年の中で見れば、美術家の系譜というものは、階級的にはアドルノが言う第3階級であって、支配者でもなければ奴隷でも無い、遊芸の民なのです。

この遊芸の民の流れ、それをネグリ/ハート的に言えば《マルチチュード》ですが、この系譜が、新しい《新しいアートの消費層》になるべき貧困層に向けて、低価格のアートを直売していくという夢を、私は追いかけて来ているのです。

それは同時に、モダンアートの芸術至上主義的な純粋芸術の不快性を否定した、開放的な報酬系アートなのです。

報酬系というのは、ヒト・動物の脳において、欲求が満たされたとき、あるいは満たされることが分かったときに活性化し、その個体に快の感覚を与える神経系のことです。人間の欲動の最下層にまで下降するときに、アートは人生の苦痛から解放として、個体により高次で社会的で、しかも人生に長期的な意味を形成する快の感覚を与えるものとなるのです。



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New HIKOSAKA 彦坂尚嘉

Author:New HIKOSAKA 彦坂尚嘉
彦坂 尚嘉(ひこさか なおよし、1946年6月26日 - )は、 美術家。立教大学大学院特任教授。日本建築学会会員。日本ラカン協会会員。気体分子ギャラリーを主催。

【著書/出版】『反覆/新興芸術の位相』(74年、田畑書店)、『死に対抗する力』(91年、ギャラリーKURANUKI)、『リノメランコリア』(94年、岡部版画工房)、共著『リベーションの現場』(05年、彰国社)、共著『メディアと精神科医』(05年、批評社)。共著編『皇居美術館空想』(08年9月朝日新聞社)。『彦坂尚嘉のエクリチュール』(08年、三和書籍)、共著『3・11万葉集 復活の塔』(2012年、彩流社)

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